「シェイクスピアの夏の夜の夢を読んでいて書きたくなった」と後書きでもおっしゃっていますが、まさに舞台を見ているような感じのお話です。プロットがしっかりしていて、話の進行にぶれがなく、明るくお茶目で、しかもかなり切ない、まさに一粒で三度おいしくいただけます。
意地っ張りツンデレ受け、浮気ヘタレ攻め、すれ違い、好きな子はイジメて泣かせたい、などBL大好物がどっさり詰まっているのに、絶妙のバランスで、重くなり過ぎずテンポよく最後まで一気に読ませてくれます。
ファンタジー、惚れ薬、横文字の名前などはどちらかというと普段は敬遠しているのですが、たまたま手に取ったこの本は、大当たりでした。
泣き虫で意地っ張りで健気なキユナと浮気でいじめっ子で自分の気持ちにとんと気がつかない間抜けなフレイの恋のお話、ぜひ楽しんでください。