◎ 内容紹介
中国に関する報道や批評などを目にした時に
外部の人間がイメージする中国という国と、人民の実生活
には大きな隔たりがある、というのが、二〇年近く、
なんとなく中国と関わり続けてきた私の実感だ。
それらを「情報」と呼ぶなら、情報によって喚起される
イメージを鵜呑みにすると中国はどんどん見えなくなるぞ、
という一種の警戒感のようなものは、
たびたび中国を旅行していたこの時期に
培ったと思っている。(「はじめに」より)
交換留学生として香港に渡った著者は、
一九八七年、アメリカの友人、マイケルと中国旅行に出る。
中国社会が大きな変化を迎えたこの時期に、
何を感じ、何を見たのか----。
◎プロフィル
星野博美(ほしのひろみ)
一九六六年東京都生まれ。会社勤務、写真家・橋口譲二氏の
アシスタントを経てフリーに。香港返還前後の二年間、
香港で暮らした体験を書いた『転がる香港に苔は生えない』で
第三二回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
その他の著書に『謝々! チャイニーズ』『銭湯の女神』
『のりたまと煙突』『迷子の自由』『対話の教室』(橋口譲二共著)、
写真集に『華南体感』『ホンコンフラワー』がある。
◎ 目次
はじめに 餃子とJAPANと四人組
第一章 香 港
第二章 広 州
第三章 西安から蘭州へ
第四章 嘉峪関まで
第五章 シルクロード
第六章 ウイグル
第七章 旅の終わり
第八章 それから
おわりに 時代遅れの地図
◎ オビ裏
愚かさと間抜けさにはこの際目をつぶっていただき、
しばらくの間、八〇年代後半の時空旅行にお付き合い
いただきたい。そしてこれが大昔の話ではなく、
たかだか二〇年前の話だということに、
ぜひ留意していただきたい。それを意識するだけでも、
読者の目に現在の中国が少しは違って見えるだろう。
(「はじめに」より)
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