脳科学関係では10年に1度の素晴らしい本。
「意識」
哲学ではこれまでギリシア時代以降、何千年も論じられても、科学では
定義すら定まらない、難しく、捉えどころの無い事象。それを、実験的に
積み上げられた「定量的」な事実と、それに基づくモデリングで説明する。
定量的なモデルと分析結果のすり合わせを行い、螺旋のように一歩一歩
モデルの精度を高めながら、一般化を目指すのが、実験科学であり、
意識の研究がそのフレームワークに入った時代を象徴する、
記念碑的な労作と言える。
意識研究の「権威」が時々する
「前提なし新コンセプトの提案、宗教がかった飛躍」
が無く、「オッカムの剃刀」に従っている所にも、科学者としての誠実さを感じる。
Daivid Marrが計算論的視覚研究を先駆けてから30年。
計算論的意識研究の入り口にやっと我々は立ったのでは?