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意識とはなにか―「私」を生成する脳 (ちくま新書)
 
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意識とはなにか―「私」を生成する脳 (ちくま新書) [新書]

茂木 健一郎
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (22件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

太陽の輝き、朝のコーヒーの香り、小鳥のさえずり…私たちの意識は鮮やかな質感(クオリア)に満ち満ちている。物質である脳が、心の中に、そうしたユニークな感覚を生み出すのはなぜか?そして、すべてを感じる存在としての「私」とは何ものなのか?人類に残されたこの究極の謎を解きほぐす鍵は、他者との関係性の中でダイナミックに変化する脳のはたらきにある。既存の科学的アプローチが解明できずにきた難問に新境地を展開する画期的論考。

著者 茂木健一郎, 2003/10/13

退屈している時も、脳は生成している。
私たちの意識が、脳の一千億の神経細胞の活動からどのように生まれてく るかということは、現代科学の最大の難問だと考えられています。この問題をつきつめて考えていくと、<私>がどのように生まれてくるかという問題に到達します。本書の結論は、<私>は常に生成され、ダイナミックに変化しつつも、意識の作用によって同一性を保つ、不思議な存在であるということです。私たち人間は、どんなに退屈していると感じる時にも、常に生成としての存在を生きています。平凡におもわれる<私>も、実は驚くべき自然の創造性の現れなのです。

登録情報

  • 新書: 222ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2003/10)
  • ISBN-10: 4480061347
  • ISBN-13: 978-4480061348
  • 発売日: 2003/10
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (22件のカスタマーレビュー)
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24 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 ここでいう意識とは?, 2006/7/4
レビュー対象商品: 意識とはなにか―「私」を生成する脳 (ちくま新書) (新書)
哲学チックな問いの割りには言葉の使い方が曖昧で、読み通すのにちょっと苦労する。例えば、「意識とはなにか」と問うているのに、問いの対象を規定していないので、読者側が思う「意識」と茂木氏のそれとが同じなのか分からない。

話の展開、論理の構成も練られたものとは思われがたく、思いつき(十分に面白い思いつきだが)を書き連ねただけという印象を持った。よって星3つ。
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38 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 これって、むしろベルグソン?, 2004/8/24
By 
モワノンプリュ (Japan) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 意識とはなにか―「私」を生成する脳 (ちくま新書) (新書)
 あれもクオリア、これもクオリア、「赤の赤さ」も「信じることと知ることの違い」も、みんなクオリア。すべての根源にあるのはクオリア。そしてクオリアは生成。
 クオリアの重要性が分からないのは、どこかに欠陥がある。僕(著者)も30歳までそこに気づかなかったが、ある日、ついに覚醒したのだ!

 敵役は機能主義、すなわちSR図式(と著者は単純化する)。こいつらは生成とその痕跡を取り違えているだけだから、ダメ。クオリアの問題に真正面から取り組むことで、きっと脳科学は錬金術ならぬ錬心術から脱皮し、ブレークスルーを達成できるはず。今はぜんぜん先が見えないけど(なにしろ問題が難しすぎるんだよ・・・)、この道を信じてがんばろう。

 というような話で、しかしこの構図は基本的にベルグソンだと、私は思う。巻末近くで唐突にデリダやドゥルーズの名前が登場して、ポストモダニズム擁護を展開したりするところも、この著者の隠された準拠点を示しているのではないでしょうか。文献リストにはどちらも登場しませんがね。

 加えて、文章の雑さも気になりました。「かの天才アインシュタイ」だの「天才ニュートン」だの、「モーツアルトの天才」だのがバンバン登場するのも気恥ずかしいし、クオリアvs機能主義の善悪二元論的な展開も、ベルグソンはもうちょっと繊細に論じたよ、と言いたくなりました。

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57 人中、42人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 こういう科学者は批判したくないけど・・・, 2004/2/1
By 
皿皿 (東京都渋谷区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 意識とはなにか―「私」を生成する脳 (ちくま新書) (新書)
私もそうだが、ウィトゲンシュタインの青色本の読者なら、この本を読んで「典型的な病人を見つけた。」と感じてしまうだろう。言葉の意味・意識体験・クオリアといったものに関する問題提起について、著者の誠実さは疑わないが、最初のところで言葉の罠にはまっている。具体的に言うと、意味や主観的体験について語ることは車や机のような対象について語ることとは違うことなのだが、言語行為の種類の違いを対象の種類の違いと考えてしまい、「意味」のような「謎めいた対象」をつい探してしまう、という症状である。「赤さ」「ギラギラ」「ただいま」「しかし」「かっこいい」など、それぞれの言葉の独特のクオリアについて考え語るのは、全くまともな言語行為であるし、才能の見せ所でもあるだろう。しかし対応する「意識体験そのもの」は、個別化や指示がせいぜい二次的にしかできない擬似対象にすぎない。

この本の記述の中で注意したいのは、「神経細胞の活動がクオリアを生み出す」「クオリアを通して世界を感じ分ける」などという表現である。人間は物事に様々に反応し、同時にそのときの自己状態をある程度把握しているというのが事実の全てであり、そのときの神経細胞の活動状態が「世界を感じている」状態なのだから、「クオリア」は人間と世界の相互関係に割り込ませた余計な中間項だと言いたい。

「XXとは何か」「XXは何を意味するか」という問いかけ表現は、日常的な場面で必要に応じて使う分には問題ないが、そうでない場合、例えば「時間とは何か」「意味とは何か」などという問いに答えがたいのは、問題が難しいからではなく「問いかけ」という言語行為の機能に必要な脈絡を欠いているのが主な理由である。この本の中にも「言葉の意味をつきつめる」という表現があるが、この種の表現に対し分かったふりをしてはいけない。
全般的に、著者の言葉の使い方に対し細心の注意と猜疑心を持ちつつ読むのがいいと思う。

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