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意志と表象としての世界〈3〉 (中公クラシックス)
 
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意志と表象としての世界〈3〉 (中公クラシックス) [新書]

ショーペンハウアー , Arthur Schopenhauer , 西尾 幹二
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,628 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「生きんとする意志」を重厚に描写してきたこの大作は、最後の四節で「意志の否定」というフィナーレが鳴り響く。ショーペンハウアー自身が「いちばん厳粛な部分」と呼んだ最終巻。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ショーペンハウアー
1788~1860.19世紀ドイツの厭世思想家。ハンザ同盟の自由都市ダンツィヒ(現、グダニスク)に生まれる。父は裕福な商人、母は女流作家。父に伴われて幼少期からヨーロッパ諸国を旅行する。父の死後、遺志に従って商人の見習いをはじめたが、学問への情熱を断ち切れず大学に進む。1918年に主著『意志と表象としての世界』を完成、ベルリン大学講師の地位を得たが、ヘーゲル人気に抗することができず辞職。生を苦痛とみるそのペシミズムは日本でも大正期以来、熱心に読みつがれてきた

西尾 幹二
1935年(昭和10年)東京生まれ。1958年、東京大学文学部独文科卒業。文学博士。電気通信大学名誉教授。ニーチェ、ショーペンハウアーの研究を専門とする。その主著の翻訳者でもあるが、早くから西欧との比較に基づく文化論を展開し、文芸、教育、政治をめぐる評論家としても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 308ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2004/10)
  • ISBN-10: 4121600711
  • ISBN-13: 978-4121600714
  • 発売日: 2004/10
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
世界とは、その本質である唯一同一の「意志」が数多性の原理のもとに現象化したものであるが、この4巻では、その世界の実態と、その世界の中における人間の行状について述べられている。
・・・世界における悲惨は、「意志」の肯定が行き過ぎるというところにその根があり、その救済は意志の否定によるとし、世界の本質とその実態を十分に把握した個人は、その本質と同一のものである自分の本質(意志)について思索し、高潔な人物にあっては、その行状において、徳から禁欲へと解脱への道を一直線に突き進むこともあるであろう、と述べられている。
そして、そのような行状を通じて完全な無意志状態に至った個人は、その状態を保ち続ける限り、世界を芸術作品を鑑賞するような心持ちで眺めるであろう、と述べられている。(それに関連してキリスト教や仏教の聖者の行状の内的意義が説き明かされている。)

個人的な感想を述べると、前半のショーペンハウアーの世界観についてのところはかなり重く感じたが、中盤あたりからの内容は、まさに自己の「意志」の「鎮静剤」としての効果があるものだと感じた。激情を抑える効果があるのではないか、と思った。
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16 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
続きが・・・ 2005/6/20
By エパメイノンダス トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
「意志と表象としての世界」の正編はここで終了。
文中、詳しくは続編で、のような註がところどころあるので、
続編のほうも続けて出版してほしかった。
個人的には、ショーペンハウアーが売れるきっかけになった
余録と補遺まで出してほしいが、そうなると全部で10巻ほどに
なってしまい、プチ・ショーペンハウアー全集のようになって
しまうなぁ・・・
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Tod
形式:新書
 最終巻となる本書には『意志と表象としての世界(正篇)』の第四巻「意志としての世界の第二考察」および序文が収められている(付録の『カント哲学の批判』は収録されていない)。
 第四巻の冒頭でショーペンハウアー自身がおごそかに宣言しているとおり、『意志と表象としての世界(正篇)』のクライマックスである本書では、生(性)と死、善と悪、などといった倫理的な問題が集中的に論じられている。ショーペンハウアー哲学に対する「性と死の哲学」という形容は、この第四巻のためにあるといっていい。
 世界は私の表象に過ぎず、知性は意志の奴隷に過ぎない。その知性が意志に対し謀反を起こし、芸術という形で脱却する可能性が第三巻において明らかにされた。だがそれは天才において、しかも一時的に発生する束の間の夢でしかない。知性が永続的に意志から解き放たれる可能性はないのだろうか。
 意志の否定。それがショーペンハウアーの解答である。意志に翻弄され苦痛を味わい尽くし、最終的に意志を否定する境地にたどり着くこと。それが解脱であり、悟りへの道である。だがそれは自殺ではない。自殺とは意志の強烈な肯定でしかない。意志が否定された暁には、私は夢から覚め、世界は無に帰することであろう――。
 預言的な内容を含む本書は、事実宗教と、とりわけ仏教(インド哲学)との親和性が高い。だがショーペンハウアーは預言者としての道は歩まない。哲学者は聖人である必要はないからである。本書を読んだニーチェがやがてツァラトゥストラとなり、意志の肯定を説くことになるのとは対照的である。
 ダイナマイト・ニーチェの導火線に火を点けた本書を読まずして、ニーチェ哲学の理解は覚束ないであろう。これなくして哲学者ニーチェは生まれなかったであろう本書を、ニーチェ研究家の西尾による名訳で読めるわれわれ読者は幸せである。
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