ヨーロッパ北欧ロシアでの旅を終えたくるりはアメリカへ飛んだ。
そんな現地の空気を吸い込んだ新曲「愉快なピーナッツ」。昨年末のCDJで一番頭に残ったのはこれだった。なんとなくジャケットやディスクのデザインもアメリカナイズされている、と言えなくもない。
シンプルなエイトビートにザクザクとゆっくりと刻むギター、くるり独特の隙間が支配する王道ロックンロールである。そのカラッとした音に世武裕子のピアノやコーラスが湿り気を加えている。バンドマジックそのものを歌っているような言葉遊びに溢れた歌詞にも注目。「電源 落としてみようぜ」って歌詞良いなぁ。
カップリングもロックナンバー2曲。「丸顔」は間奏で螺旋階段のように絡まるキーボードが印象的。「かもめはかもめ」はベース主体な重いビートがリズムを刻むダンサブルな曲だ。表題曲とは違い、どちらも岸田得意のアンニュイなメロディーが心をくすぐる。
「ワルツを踊れ」以降を「さよならリグレット」から数えるとして、既に9曲の新曲が発表されているというのは、なかなか豊作である。 アルバム「魂のゆくえ」にも期待が高まるというものだ。