登録情報
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博物学という学問はそもそもが人間が行う行為であり、それ故の間
違いや思考の過程、知識の伝播がこの本から覗える。
本文中の図や参考資料も豊富かつ知覚的に興味深いものが集められ
ている。たとえば、第十章「視覚の快楽 博物図鑑の楽しみ」「怪奇な
鯨絵のゆくえ」の項においては、過去に描かれた鯨の姿が紹介されて
いる。
これらは、神話など過去の人類の知識や誤った情報からの類推によ
り奇妙に歪められて描かれており、単に絵を眺めるだけでも面白い。
本書は、野へ出て生物を採集し観察するおもしろさや、先人の著し
た博物学書の偉大さを伝えたいということだが、十分に伝わる。
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