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想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)
 
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想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫) [文庫]

高田 郁
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

土用の入りが近づき、澪は暑気払いに出す料理の献立に頭を悩ませていた。そんなある日、戯作者・清右衛門が版元の坂村堂を連れ立って「つる家」を訪れる。澪の料理に感心した食道楽の坂村堂は、自らが雇い入れている上方料理人に是非この味を覚えさせたいと請う。翌日、さっそく現れた坂村堂の料理人はなんと、行方知れずとなっている、天満一兆庵の若旦那・佐兵衛と共に働いていた富三だったのだ。澪と芳は佐兵衛の行方を富三に聞くが、彼の口から語られたのは耳を疑うような話だった―。書き下ろしで贈る、大好評「みをつくし料理帖」シリーズ、待望の第三弾。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

高田 郁
兵庫県宝塚市生まれ。中央大学法学部卒。1993年、集英社レディスコミック誌『YOU』にて漫画原作者(ペンネーム・川富士立夏)としてデビュー。2007年、「出世花」で第2回小説NON短編時代小説賞奨励賞を受賞し、作家デビューする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 281ページ
  • 出版社: 角川春樹事務所 (2010/03)
  • ISBN-10: 4758434646
  • ISBN-13: 978-4758434645
  • 発売日: 2010/03
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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32 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
個人的な趣味の問題かもしれませんが、第一作に惚れ込み過ぎていたせいか、第二作は余りに安直(に感じられた)展開に正直ちょっと物足りなさを感じていました。今回はその後の第三作という事で多少心配しながら読み始めたのが逆に幸いしたのか、本当に良かったです。安心しました^^
少しずつ解きほぐされていく第一作からの謎(行方不明となっている天満一兆庵の若旦那・佐兵衛の身にふりかかった不幸な出来事、謎のお武家様小松原様の正体)、天賦の才に加え料理人としての覚悟を一層強く思い定めていくことで深まっていく澪の料理の腕。  また、第三作には映画にでもしたいような良い場面、良いセリフがあちこちに散りばめられています。 吉原の苦界にいる懐かしの幼馴染、野江との束の間の再会。恋しい小松原様から贈られたさり気なく優しい言葉。 そして、今作からの新キャラクター坂村堂が澪の丹精を込めた「う」尽くし料理を誉める絶妙な言葉、「目に美し、口にして旨し、心に嬉し」。   今作は、まさに目に美し、心に嬉し、の作品でした。   今から第四作が楽しみです。

本作は中編集の体裁をとっているので、第一作「八朔の雪」第二作「花散らしの雨」を読んでいない方が本作からお読みになられても、それなりの面白さはあると思いますが、シリーズとして若き天才料理人・澪の波乱万丈成長譚なので、もしまだ第三作の頁を開いていらっしゃらないのであれば、ぜひ本作はひとまず本棚に戻して頂き、第一作・第二作を買いに本屋さんに走って下さい。面白さ、保証つきです。
このレビューは参考になりましたか?
17 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
基本的に絶賛なのですが、今後さらに良い作品に進化することを願って、星四つとしました。

『みをつくし料理帖』シリーズの第三作目です。
第一作『八朔の雪』、第二作『花散らしの雨』。
各冊とも、料理をテーマにした連作短編集で、1冊に4話収録されています。

主人公の澪が作る料理と魅力的な登場人物たちが奏でる、人情時代小説です。
前2作同様、料理と人情に魅せられ、読んでいて心地よい時間を過ごせます。

このシリーズの魅力を、思いつくままにあげます。

1.主人公澪が成長して行くさま
  さまざまな困難を乗り越え、出会いを大切にしながら、料理人として一人の女性として成長して行く姿が健気で、応援したくなりますし、元気をもらえます。

2.澪の作る料理
  上方と江戸の食文化や食材の違いに苦しみながらも、季節感があって庶民のふところに優しい料理が次々と生み出されます。そして、料理を口にした人たちの表情の描写が絶妙で、条件反射でよだれが出そうです。

3.澪の周りの「いい人たち」
  第1巻の『八朔の雪』を読んだときは、いい人が多すぎる気がして、少し違和感があったのですが、「みをつくし」ワールドにどっぷり浸ってしまった今では、気にならなくなってしまいました。
  澪の奉公先の女将さんだった、ご寮さんこと芳。
  澪が勤める料理屋「つる屋」の主人、種市。
  澪の近所に住む、おりょう。
  謎の侍、小松原。
  町医者の源斉。
  吉原の遊郭で料理番として働く、又次。
  優しく、情に厚く、心意気を感じる大人たち。格好いいです。
  貧しくても、運に見放されても、「こんな風に生きたい」と思わせます。
  口入れ屋のお婆さん、りうも格好良くて、大好き。

4.目に浮かぶ描写
  季節の移ろいや庶民の生活が、さりげなくも美しい言葉で的確に描写されていて、江戸時代に生きているような錯覚を覚えます。

もっともっといろいろな魅力があるのだけれど、書ききれない!

話の展開からいって、まだまだ何巻も続きそうな予感。
こんな素敵な物語が次々と刊行されていくのを、わくわくしながらいられるなんて、「この時代に生まれてよかった!」と思える作品です。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 1791
形式:文庫
1作目に入れ込みすぎたせいか、正直2作目は物足りなく感じていたが、
今作は艱難辛苦が降りかかるハデさはないものの、安心して読めました。
もちろん今回も問題が降りかかるが、澪は不器用ながらも真っ直ぐに乗り越えていく。
作る料理も相変わらずおいしいそうで、新キャラの坂村堂に「目に美し、口にして旨し、心に嬉し」と言わしめる。
背伸びせず店の身の丈にあった料理を考え、料理人としての成長ぶりだけでなく、
妹のような蕗の存在や小松原に恋することで、澪の女性としての成長も伺え、今後の成長も楽しみにさせてくれる。
しかし今回はなんと言っても、小松原の存在。あいかわらずポイントにしか登場しないが、
小松原なりの澪への気遣いの言葉に、小松原の澪に対する気持ちの変化が見え隠れしている。
また正体がおぼろげながら見えてきたりして、さらに切ない気持ちを募らせる澪の恋の行方も気になるところ。
タイトルの「想い雲」の章で、源斉先生の計らいをきっかけに、やっと野江とほんの一瞬だけであるが再会がかなう。
対極にいるふたりが変わらずに互いを思いやる友情に胸を熱くさせられた。
そして、今まで全く消息のわからなかった行方不明の佐兵衛が放蕩していたわけではないことがわかったり、
物語が少しずつ動きつつも、うまい具合に先が気になるところを残している。
早くも続きが気になってしかたありません。
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