内容紹介
日進月歩の著しい情報通信分野の、学界、産業界、政策担当者が共同研究を行い、その成果を一般読者にわかりやすく伝えるために書き下ろした論集。とくに政策論争に資すると思われるブロードバンド、メディア、コンテンツに関連するもので構成されている。
第1部「情報通信の経済分析」では、依田高典による展望と解題に続いて、ブロードバンドの料金理論、固定アクセスおよび携帯電話市場に関する実証分析、および放送・メディア市場の実証分析が展開される。政策論のための理論的基礎と、統計分析的事実を提供することが目的である。
第2部の「情報通信の法政策分析」では、根岸哲が展望と解題を示した後、情報通信分野の法的課題として重要な垂直的統合に関する議論が展開される。テーマは、わが国における事業法と競争法との関係、垂直的統合に関する事業者の戦略的行動の分析、ヨーロッパとの比較における垂直的統合と競争政策に関する法的視点など多岐にわたる。
第3部の「各国ブロードバンド事情」では林敏彦の展望と解題に続いて、米国通信インフラ産業における大型合併の法政策的分析、韓国のIPTVを巡る競争の実態、中国の携帯電話市場の展開、および日・米・韓のブロードバンド政策を巡る政治経済学的分析が展開される。
【執筆者】
・ 林健太(甲南大学経済学部准教授)
・ 黒田敏史(京都大学大学院経済学研究科博士課程)
・ 春日教測(神戸大学経済学研究科准教授)
・ 中村彰宏(帝塚山大学経済学部准教授)
・ 河谷清文(中央大学法学部准教授)
・ 西村暢史(富山大学経済学部准教授)
・ 中川寛子(北海道大学法学研究科准教授)
・ 池田千鶴(神戸大学法学研究科准教授)
・ 松宮広和(群馬大学社会情報学部准教授)
・ 朴唯新(宇部工業専門学校経営情報学科講師)
・ 裘春暉(マルチメディア振興センター国際通信経済研究所上席研究員)
・ 櫛田健児(バークレー国際経済研究所研究員)
内容(「BOOK」データベースより)
変貌を遂げる日本の情報通信市場。ブロードバンドサービスの普及、通信と放送の融合など、技術革新と設備投資がもたらした変化を実証分析し、あるべき政策を論じる。気鋭の若手研究者たちによる最新の論集。