前半3章は鈴木氏の北朝鮮分析を中心に進み、最後の1章は情報の扱い方に関する鈴木氏、佐藤氏の見解が述べられている。
前半3章の分析だが、分析といっても経験豊富で博識な両者なので、ところどころ挟まれているエピソードや見解がかなり面白い(北朝鮮は理解不能ではなく、時間、時代の感覚が違うのだという指摘。朝鮮大学校で”熱心”すぎる取材をしたために出入り禁止になったエピソード、二人の韓国遊学など)。
最後の1章の情報の扱い方(語学習得方法なども含む広い意味での)では、ややもすれば自分の超人的な基準を読者にも求めがちな佐藤氏を鈴木氏がうまく軟着陸させている。といっても、鈴木氏自身もしっかり自分の意見を述べている。
確かに面白い本だが星5つにするほどかというと、そうは言い切れないので星4つ。鈴木氏の「テポドンを抱いた金正日」を読まなければと思わせる本。