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しかしながらダイジェストとはいえ、各項目は
なかなか細かい事まで押さえてあったりもして面白い。
デザイン関係の教科書でも載せてない知識などもあり
デザインと情報というテーマを縦貫する豆知識本としては
あながち捨てたものではない。
知識のインデックスとして活用するのがよいのかも。
ある意味豆知識系ホームページ的な「軽さ」をもった本ともいえる。
このような時代にあって、必要とされるのは読み手側の評価能力だろう。読み手は目にした「言葉」を正しく評価し、そして消化する必要がある。ネット上の読み手には、これまで以上に「編集」能力や「情報デザイン」能力が求められていると言える。
そうした背景もあって、本書には非常に期待していた。本書のカバーには「すべての人が表現者になるインターネット時代に求められている画期的デザイン論」とある。ネットワークの世界で活動するものにとり、非常に興味深いコピーだ。
しかし残念ながら、本書はタイトルと内容が乖離してしまっているように思える。確かにまえがきなどでは情報デザインの必要性や、これからの読者に求められる方向性のようなものが示されている。しかし本文に入ると、個々の技術の事例紹介に過ぎなくなってしまっている。
確かに IT は「情報」技術であるから、IT 系の事例紹介を行えば「情報デザイン」に関わる話をしているとは言えるだろう。ただ積極的に「デザイン」を語るのであれば、IT というフィルタを通過した後の情報を、どのように「デザイン」していくべきなのかという方向性が欲しかった。
数多くの先端技術に触れるうち、筆者は「情報デザイン」を求める読者をすっかり忘れてしまったのだろうか。
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