巻末にテスト問題がついているところなどは「教科書」的だが、なにしろ700ページに及ぶ大作で、情報セキュリティに関するすべてのトピックが網羅されているので、百科事典と呼んだほうがふさわしい。
特定の製品や技術の詳解ではなく、現場ですぐ役に立つというものでもないので、この大部の書を隅から隅まで精密に読み込むのは、現場のSEにとっては辛いわりに実入りが少ないかもしれない。その意味では、やはり試験対策本ということになるのだろう。
が、本書をパラパラめくるだけでも、知らない用語やうろ覚えの暗号の仕組みなどを復習することはできるし、なにより体系がしっかりしているので情報セキュリティの全体像をざっくり捉えるのには適していると思う。試験を受ける予定のない方も、一度、パラ見してみることをお勧めしたい。