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今だにこの論文が40年も前に書かれた、というのが信じられないのだが、そのころはそのころで家庭用テレビが普及し始めた頃で、新たなる情報メディアの出現と同時にいろいろと考えた人がいたんだろう、と思われる。
情報に対していかにお金を払うのか。
情報産業に対する農業&工業の関係。
これまでの40年に対して有効であるばかりでなく、これからの情報社会での生き方へのガイドにもなるであろう名著。
まだコンピュータも一般的ではない頃に、「心の時代」が来ると予言していた著者には驚かざるを得ない。
またその根拠も、大変ユニークではあるが、ロジックには背筋が通っており、今読み返しても曇りがない。
最近の占いブームや、(悪徳)新興宗教の跋扈なども本書のロジックですべて説明がつくなど、一種の予言書として読むと、面白さが倍増する。
なぜこの時代に本書が英訳されなかったのか、大変残念に思う。
日本人として世界に誇りたい、そんな本である。
それでいて現在にも通じる鋭い視点を数多く提供している。
著者の文明を見る目の確かさのなせる技であろう。逆に言えば、いかにも新しく見える情報化社会であるが、それを担う人間はさほど変化していない、本質さえ捉えれば方向性は予測できると言うことであろう。
マルクス主義の失敗のように未来予測の学問というのは難しいものである。本書でも今から見れば、「?」と思う部分もある。それでも産業の発達の方向性や何に対してお金を払うかといった視点は今でも十分に通用する(「通用している」と書く方が正確か)。
この先見性は古典の名に値する業績である。
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