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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
意欲的だが、ギドクの良さが消えた,
By REIG (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 悲夢 [DVD] (DVD)
オダギリが主演するという事で、この作品が初のキムギドク映画って日本人は多いと思う。 結論から言うとキムギドク作品の中で最も微妙。 この人の映画は全部観ているけれど どの作品も何かしら魅かれる部分がある、非常に高アベレージの監督。 ベルリン、ヴェネチアの監督賞を受賞して、残るカンヌで 三大映画祭制覇という、素晴らしい監督。 「鰐」「うつせみ」「受取人不明」「悪い男」など、数え上げたら、 ほとんどすべてがお気に入りになってしまうほどだったのだけど… 今回の非夢に関しては、イ・ナヨンが可愛い!ってくらい…。 もちろん、最低とまでは言わないけれど、今までの作品を観ているだけに、 演出技法の大幅な変化などに戸惑ってしまった。 過去のどの作品でも、いわゆる貧民層の主人公だった事に対して、 今回イ・ナヨンはファッションデザイナー、小田切は彫刻家。 衣装も以前まで黒澤明ばりにリアルだったんだけど、今回は小奇麗で。 別に、生活感丸出しの映画が面白いって言うわけでは無いけれど、 醍醐味だった、人間臭さや土臭さの様なものが無くなってしまった。 また、積極的にコメディ手法(例えばデビットリンチの様な)の取り入れも不発。 塚本の六月の蛇→ヴィタール、ダーレンアロノフスキのπ→レクイエムの様に、 小綺麗に、万人受け、を意識して狙いすぎて、つまらなくなった。 キムギドクの作品の中で、これを初めて観た人は多分、 もうキムギドク作品を観ないのだろうなぁ、と思い、 日本で最も注目を浴びた作品が最も駄作(個人的感想)という結果に、 なんだか悲しくなったのでした。 この作品だけでギドクを決めつけないで、 是非、上にあげた作品を観てみてください。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
蝶消し,
By かなり悪いオヤジ (銀河系) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 悲夢 [DVD] (DVD)
前作『ブレス』で復活を果たしたかに見えたキム・ギドクではあるが、本作品では再び『絶対の愛』と同じホラー路線に逆戻り。スランプなのか制作側との取り決めなのかは定かではないが、日本からオダジョーをわざわざ主役に迎えた本作品は商業主義の臭いがぷんぷん漂う“らしくない”1本となってしまった。印鑑を彫る仕事をしているジン(オダジョー)が夜毎見る夢を、夢遊病の気がある女(イ・ナヨン)が実行動に移すという設定はまあ許せるとしても、要所要所を締めるべき肝心の演出がまったくの空振りに終わっているのはどういうわけだろう。オダジョーは日本語他の登場人物はすべてハングルをしゃべる不思議な設定もさることながら、いつも以上に饒舌な会話に違和感を感じないではいられない。 夢遊病の女の行動をくい止めるために、2人が眠らないように協力しあうのだが、目をつぶらないように指やテープで目をこじあけるシーンなどは、芸術性どころか出来の悪いコメディにしか見えないのである。「愛の限界を描きたかった」とインタビューに答えていたギドクだが、こんな陳腐な作品ばかりを撮り続けていたら映画作家としての限界も見えてきてしまうにちがいない。 唯一オダジョーとジンの昔の恋人役パク・チアとの迫真の絡みシーンにらしさを感じたものの、とってつけたようなラスト・シーンによってその効果も蝶?消しになってしまった。言葉の通じない男女が夢の中だけで結ばれるような無言劇にした方が、そのギドクらしさを存分に引き出せたかもしれない残念な作品だ。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
これまたマニアックやな〜,
By
レビュー対象商品: 悲夢 [DVD] (DVD)
キム・ギドク監督作品ですからマニアックな描写は当たり前なのですが,それでも今まで何となく最後まで見てしまっていたのは,ストーリー自体が主役中心で,構成自体は単純であったからだと思います。ただ,前作のブレスもそうですが,終盤になるにつれてマニアック度が加速し,しかも常軌を逸していて,キドクファンには“この支離滅裂感が堪らない”みたいですけど,作品の評価が二分されていることも確かです。 そして本作はというと,終盤ではなく最初から???な展開です。 これは韓国映画で,韓国を舞台にしていて,オダギリジョーの役も韓国人のはずなのですが,彼は終始日本語を喋っていて,周りの役の人はみんな韓国語をしゃべっていて,それでいて会話が成立しているのです。 勿論これも,キム・ギドクの世界なんでしょうが,こうシッチャカメッチャカに攻められますと,「もう好きなようにして!」ってなもんで,のっけから監督の作戦にしてやられた感が強いです。 夢を見る男と,彼の代わりに夢の中の出来事を実行に移す夢遊病の女性(イ・ナヨンssi)との不思議な触れ合いを,キドク監督が独特の手法で描きますが,後半はいつもの常軌を逸した展開となっています。それでも今回は,最初の日本語攻撃が効いてますので,穏やかな? 感じといえるでしょうかね。 おまけ:オダギリジョーは,北野武主演の「血と骨」でも韓国人がらみの役で,石原裕次郎新人賞を受賞しています。オダジョーって本当に韓国物に縁があるみたいですね。
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