1997年8月31日深夜0時23分に起こったダイアナ元妃の事故死は、未だに忘れられることのない世界的事件だった。あまりの突然死に、何か陰謀に巻き込まれたのではないか、という話がすぐに巻き起こり、これまたブームになってしまったことも記憶される。本DVDは英国製のドキュメンタリーだが、安易にその陰謀説に流されずに、事実に迫っていった点が評価できる。普段、ミニクーパーを運転するアンリ・ポールが、メルセデスS280のハンドルを握り、時速150km(といわれる)で慣れないパリのトンネルに突っ込んでいったら何が起こるか。この運転手が当時飲酒運転であったことも実証されており、おそらく事故原因はここに集約されるはずだ。その遠因としてはパパラッチの存在もある。もうすでに「公」の人でなかったダイアナのボディガードは、民間人の2人だけだったという。百戦錬磨のパパラッチたちをかわすには無理があったのだろう。シャンゼリゼを通らず、裏道を行ってこの事故につながった。パパラッチもこれ以降、完全に「悪者」扱いになり、M・ギブソンなど「パパラッチ」という映画まで製作してしまったし。よくまとまったDVDであり、真実はともあれ、事実を知りたい方にはお勧めします。