「我を愛する歌」(「一握の砂」より)と「悲しき玩具」よりなり、
1ページに4つの歌が載っています。
歌は上段と下段とに掲載されていて、上段は新漢字に直した
だけの元の歌が載っており、下段は小さめの字で現代かな遣い
に直し、ルビ、漢字やスペースなど読むための補助が足された形で
載っています。
何度か下段に目を向けましたが、
上段:もだしたる 下段:もだ(黙)したる
上段:あたらしきサラドの色の 下段:あたらしきサラド(サラダ)の色の
などの記述があり、意味が分かりやすかったです。
人間関係に悩んだり、お金が無くて困ったり、挫折感を感じたり、
それでも、いつか出版されるかもしれない本を思い描いている生きている。
そんな啄木の姿が伝わってきます。
そんな姿は、今の人たちにもたくさん見られますね。
石川啄木の歌集は中学校のときに初めて読んで、そのときは特に心
惹かれなかったのですが、だんだん年を重ねる毎に、その率直の
歌に共感したり、悲しさやほほえましさを感じることが多くなってきました。
人生経験を積むほど面白く読める歌集のように思います。