読みながら涙が止まらなかった。
印象に残ったのは、アフガニスタンで暮らす人々と駐在する軍人との間にある温度差。
かたや10歳そこそこの少年がたった100円の賃金を稼ぐために人に怒鳴られながらどろどろになって働いているのに、駐在所の中ではDSで遊びアニメを見、たらふく食べて暮らしている。軍人が、医療救護の名の下に村々を荒らし、アフガン人のテリトリーを犯していく。空爆で殺されるのは何の罪もない人たちばかり。彼らの命や生活を奪うことについて、血の通った思考ができていない軍人達の姿にゾッとした。
筆者もまだまだ若いようで、精力的に活動しつつ、自分の五感で見、聞き、感じているのがよくわかった。時に衝動的な行動もあったようだが、そうしたい気持ちもよくわかる。
テレビで報道されたもの、アメリカの主張する大義名分、政治的な思惑。そういうものがあるのも分かる。でも、実際にアフガン人の生活が良くなった、平和が訪れたという事実は一切ない。列強が文明を押しつけているだけだ。
世界の思惑に翻弄される悲しきアフガンの姿が映し出された素晴らしい本でした。ありがとうございました。