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最後まで読めない展開がやはり面白い。短編だとは言ってもある程度の伏線はある。それなのに本作に至ってはじっくり心理描写する。それが伏線でもあるのだろうが、とはなかなか気付かない。だからこそじっくり、じっくり味わって欲しいと思う短編集だ。
個人的には可もなく不可もなく。最初の「はなの便り」はハッピーエンドだが乃南だからブラックもある。逆に最後の「指定席」や「秋旱」のような意外性とブラックが付きもののほうがいかにも乃南らしい短編かも知れない。長編とはまた異なって書く当たりが面白い。長編でもブラックなのもあるんだが個人的には短編のほうがなじめる。
表題作「悪魔の羽根」は付けられたタイトルと言ってもいいかな。マイラの見た直感がこれ。初めて見るものには、どうしても違和感は憑きものなのだろう。そこから心理描写を徹底し、話を作っている。ただ、焦点が主人公に集まりすぎ、と言うのもあるんだが。最後は優しいな。
それぞれ季節が主体である。表題作は冬の新潟。「ハイビスカスの森」などを読むと場所もキーポイントになってくる。心理描写がそのままの臨場感になって面白い。
何度も言うがじっくり読んで欲しい。それでこそ味わえるはずだ。
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