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悪魔の系譜
 
 

悪魔の系譜 [単行本]

ジェフリー・B. ラッセル , Jeffrey Burton Russell , 大瀧 啓裕
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

デヴィル・サタン・ルシフェル・メフィストフェレスなど、古代から現代にいたるさまざまな悪魔像の変遷を、神話・宗教・文学・歴史・心理学や、社会的背景などから克明にあとづけた悪魔学の決定版。西欧の「罪」の文化史。

内容(「MARC」データベースより)

デヴィル、サタン、ルシフェル、メフィストフェレスなど、古代から現代に至る様々な悪魔像の変遷を、神話・宗教・文学・歴史・心理学や、社会的背景などから克明にあとづけた悪魔学の決定版。90年刊の新装版。

登録情報

  • 単行本: 464ページ
  • 出版社: 青土社; 新装版 (2002/06)
  • ISBN-10: 4791759702
  • ISBN-13: 978-4791759705
  • 発売日: 2002/06
  • 商品の寸法: 19.2 x 14 x 3.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 468,728位 (本のベストセラーを見る)
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By 宣長さん トップ50レビュアー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
 原題は『闇の王子 歴史における根源悪と神の力』。五巻本の最終巻であり、前四巻の集約版となっている。コンパクトにまとめられた『悪魔の文化史』ミノア(文庫クセジュ)よりさらに詳しく西欧悪魔史を知りたい人におすすめ。

 意識に直接作用する超自然の人格的言語的存在を古代人が「神」と呼ばざるをえなかったのは、その作用が意識をもつ人間にとって不可避のものだという関係性の自覚であり、この世の不幸を神による試練ないし神としての善の欠如、人間自身の不信仰として理由付けたいからではなかった。しかし、それが完全にはできないとすれば、超自然の存在を「悪魔」と呼ばざるを得ない。神と悪魔の前後関係が逆転してもその内実に変わりはない。「悪魔」という当初有効だった解釈は中世異端審問、魔女狩りという大規模な組織的粛清に到り救いようのない泥濘に落ち込んだ。やがて革命によって、それを打ち破る近代社会が到来する。権力が世俗化し唯物論的幸福が、神=悪魔の二元論を打破するかたちで追求されるようになる。

 これが西欧悪魔史の大筋の流れだが、しかし、悪魔とは、神とはいったい何だったのか?博学な著者にも目に見える、万人の目の前に出せる答えはあるわけではないだろう。ただ、本書で跡づけられた一貫した悪魔の表現史は、この存在を存在として忘れてはならない、この問題がはっきりとは表現されなくなった現代にもいまだ深刻な問題として解決していないことを訴えようとしているのではないか。
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