正直、この本は内容に間違いが多すぎます。更に、ネオニコよりは有機塩素系の方がマシだ。と言いかねない内容です。
よくもここまで根拠なく(ほぼどこぞのHPからの転載のみ)、引用元の真意を自分の気持ちに捻じ曲げて書けるものだとある意味感心しました。転載先に謝った方が良いのではないでしょうか。
これを出す出版社のレベルの低さも…自費出版ですか。これは?
自分自身生態毒性学を学ぶものであり、本書の内容も一部は間違っておりませんが、素人がこれを初めて手に取れば、確実に間違った方向に意識が進んでしまいます。
学術雑誌は、「科学的根拠をもったその時点における真実の情報であり、積極的に世界に公表しているもの」であるのに、著者のフ・ナ・セ様は、P122に、「学術雑誌は業界内部資料だから、消費者や農家には絶対知られたくない情報」と仰ってます。
日本人であっても英語で論文を書くのは、1億人の目にしかとまらない日本語論文よりも、10億人の目に届く可能性のある英語で書いた方がよっぽど公共性が高いと判断しているからと私は考えます。
本気で問題意識のある方であれば、農家であろうと学がなかろうと、真実を追求するために努力を惜しまない(英語論文でも進んで読む!)のではないでしょうか。
著者のように独りよがりの考えの人間ほど、根拠や裏のない情報やヒアリングのみで支離滅裂な結論を導くので、ある意味かわいそうな方かもしれません。
明石家さんまの「ほんまでっか?」にでも出ればよいのではないでしょうか?
そして、これに賛同する方は、世捨て人の裸族か何かですか?自分の服や靴、食器、あらゆるところに合成化学物質が使われており、如何に化学と共生していかなければならないのか考えていますか?
決して農薬賛成とは言いませんが、少なくとも、一般常識のある方であれば、この本を読んで、人間の思い込みだけで本を出版することは悪である側面もあるということを認識していただければと切に思います。
そのために、まともな学術雑誌であれば、国内であろうと海外であろうと、「ピアレビュー」という、エキスパートジャッジ(複数の専門家による査読)に通った成果のみを公表し、学術雑誌の品質確保に努めています。
一般書籍の発刊に関しても、今後は、内容によってはピアレビュープロセスを採用する必要があるのではないでしょうか。
このような書籍が横行すると、本離れが加速します。
1400円払って後悔しました。