昭和52年に犬神家の一族を筆頭に横溝正史の大ブームが起こった。この漫画はその当時に発刊され“「恐怖新聞」の”つのだじろうの筆によるものだったからホラー漫画として取り扱われたのではないかと思う。
原作を昭和50年代後半に移して鬼首(おにこうべ)村出身の3人の娘が(何とトップレスの!)オカルトポップスグループとして故郷に凱旋して、あとは原作をご存知の方は察してられる通りの事件が起こるわけである。意外にも横溝正史の描く詩情あふれる日本の原風景はそのまま損なわれることなく描かれている。
星五つとしたが実は重要な欠点がひとつある。恐怖である。 オカルトソングを歌うという設定がある。もちろん横溝作品の恐ろしさを漫画で表現する上で工夫をした結果と思うが、大人からすれば横溝作品のほうが怖い。その理由が難しいのだけれども。殺人が起こる蓋然性に起因するのかなあ。残忍さは原作以上だけれども大人に伝わる怖さがないのは残念。
解説の二階堂黎人氏は1959年東京生まれということで本作が出版されたころは中学生だろうか。きちんとつのだじろうの解説をされています。