本書は、英国で喫煙率低下のための運動を推進する民間健康推進団体ASH(Action on Smoking and Health)が、欧米のたばこ産業の内部文書などを基に、同産業が世界に向けて発信し続けてきたメッセージの欺瞞や、その裏にある“本音”を暴き出そうとするものだ。たばこ産業は、1950年代には既に喫煙と肺ガンの間の因果関係に気づいていたはずだと言う。「科学的に証明された事実を無視し続けるのはうんざりだ」と、たばこ会社の元研究者が告発する一方で、公式には90年代後半に至ってもなお「様々な見方がある」などと曖昧な見解しか示していない現状を憂える。また、聞こえのよい宣伝文句とは裏腹に、同産業は「未成年者にどうやってタバコを売り込んでいくか」に注力してきた実態があると糾弾。「タバコなんざ、ガキや貧乏人に黒人、あとはバカに吸わせておけ」など、耳を疑うような内部関係者の発言が次々に紹介されていく。
(日経ビジネス 2005/03/14 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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62 人中、55人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
時宜を得た出版,
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レビュー対象商品: 悪魔のマーケティング タバコ産業が語った真実 (単行本)
~元々は英国のNGOが主に米国のタバコ産業の内部文書からの証言をまとめたものであるが,各章末に丁寧な解説が付されていて,日本における現状もつかめる造りになっている.「健康増進法」によりやっと少なくとも多くの公共の場所での分煙が進みつつある(それでも残念ながら未だ東京の街中はどこも煙臭い)時期に大手の出版社からこのような内容の書籍が出た事~~の意義は大きいと思う.個人的に印象に残ったのは,(1)タバコ産業の維持・発展には未成年層の新規喫煙者の開拓が不可欠で,そのようなマーケティングが進められた事(日本でいえばいつまでたっても自販機を廃止しない). (2)タバコの害悪については,躍起になって否定しなくとも,議論に決着をつけさせず規制や対策を引き延ばせばよい.現実に日本では未だに~~それに近い状態が続いている. と言った点である.ともあれ多くの人に読まれ,タバコ問題への認識が広がる事を期待したい.~
61 人中、54人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
内容はいい、本としては残念,
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レビュー対象商品: 悪魔のマーケティング タバコ産業が語った真実 (単行本)
欧米のタバコ産業が唯一合法的な「毒」をいかにして愚かな人たちに売ってきたかの歴史。これを読んでなお喫煙を続けることは、自分がいかに馬鹿にされていることかはわかるだろう。喫煙者にはおすすめしたい。巻末の詳細な出展一覧など、資料的価値は十分にある。 ただ「本」としてのデキには相当不満が多い。 これらはすべて編集が責を負うものと思う。広く読まれるべき価値があるのに、それを失わせてしまっている気がする。もっと力を入れればこの分野の傑作にできたのに。
46 人中、41人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
たばこ産業はこうして大衆の心を掴んできた,
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レビュー対象商品: 悪魔のマーケティング タバコ産業が語った真実 (単行本)
1950年代初頭 タバコの健康への害が解りはじめ、徐々に人々に知れるにつれ タバコ産業がいかにして、大衆に間違った認識を与え続けるマーケティングを繰り広げてきたかが解る書。シルベスタ・スタローン主演のランボーの喫煙シーンには タバコ業界から50万ドルが支払われていた!等 年代ごとの時系列を追いながら タバコの人体への影響やタバコ広告への規制など、その時代の背景との関連をみながら タバコ産業がいかにして人々の心を掴むべく どのような考え、方法でマーケティングして来たのか、内部告発者らによる機密文書などを織り交ぜての解説は 実に興味深く、説得力がある。 その中から見えてくる 現在のマーケティング方法など、タバコがけして嗜好やマナーの問題ではないことに気づく喫煙者は多いことだろう。
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