ついにエヴァンジェリン王妃の待ち構える宮廷へ乗り込むこの巻は、シックな〇レンジャー風美青年達にノックアウトです。
バジル伯爵夫妻と弟のヴィヴィアン、ヒュー・ブラック・イン・ザ・レイン子爵と護衛のサラはヒューの西部総督官就任の挨拶のため王への目通りを願って、王太子リオンの住まう離宮に滞在している。
王妃の魔手を考えての安全策と「王太子」リオンの印象付け狙っての彼らの宮廷デヴューは、大変インパクトがありまして、自分もまんまと引っかかりました・・・お金があったら貴人席買いそう(笑)。
男性陣+サラ、全員が美しい二十代前半の方々なので、もうツボ。口絵も第二章の見開きも、見てはニヤニヤです(でもサラが入ってないのは物足りない)。
迎え撃つ?王妃様も年齢不詳の美貌、機転・謀略とも申し分なく悪くって、相手にとって不足なし。
前にもチラッと出てきましたが、王妃の弟達である海軍卿ベンジャミン、ろくでなしのフランシス、リオンのライバル、アラン王子などこれから動き出すキャスト達も強弱硬軟多様です。
リオンと父王の一風変わった親子関係や、宮廷流行の趣味を持つのか宰相キーン、アランのすぐ下の弟妹達は今のところちょっと隠しダマっぽい感じ。魔法関係も何やらちゃんとありそうです。
この前哨戦での「借り」を王妃がどうやって返してくるのか、次巻以降コワイ・・・逆説的に言えばその分、お話の展開が楽しみ、と言うか。
本編の後に、フェア・ペーパーに出た5頁のいちゃラブと雑誌掲載の伯爵家秘密の儀式にまつわる15頁程のコミカルな小編がついています。
フェア・・・の方は、既刊を順当に買ってた読者はダブる覚悟をしないとなかなか読めないと思うので、こうやって拾って貰えるのはありがたいです。りぼんの漫画家さんによるトリビュートも収められていますが、青年指向の私には、ちと合いませんでした。
意匠の約束事や虚実ないまぜの習俗、コミカルな文章やラブの叙情的な表現に、とっても入り込んでしまうシリーズなのですが、男性陣のカッコイイスーツ姿がどうしても時代が百年後ろにズレて見えてしまうのが自分的にちょっと残念でした。まあ青年好きには、あまりある程ステキな絵姿なので、ささいな事なんですが。