登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
28 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「悪魔のささやき」を避けるためには,
By
レビュー対象商品: 悪魔のささやき (集英社新書) (新書)
淡々として平易に、しかも真摯に語りかけてくる文章に、まず好感を持ちました。あとがきを読むと、編集者に口述筆記したものを手直ししたのだそうです。今の時代は情報社会と言われながら、実は自分にとって都合のよいものばかり選択し、気に入らないもの、耳に痛いものは無視しがちではないでしょうか。そうして自己を確立することもなく時代の空気に流されて、ふっと心の空虚さが浮かび上がってきたとき。そんな時に「悪魔」はささやくのかもしれません。そんな「悪魔のささやき」を避けるための著者の提言にはたいへん頷けるものがありました。視界を360度に広げ、できるだけ遠くまで見はるかすこと。世界の代表的な宗教について知ること、特に経典に目を通すこと。死について知ること、考えること。自分の頭で考える習慣をつけること。確固とした人生への態度を持つこと。そして著者はその手段として手軽に始められる読書を勧めています。著者のいう「個人内情報操作」に注意しつつ、いろんな本を読んで自分の視野を広げていきたいと思います。 自戒の意味も込めつつ、ときどき読み返したい本です。
20 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
オウムも村上ファンドもマンション偽装もテロも戦争も「悪魔のささやき」で読み解ける!,
By ことら (東京都新宿区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 悪魔のささやき (集英社新書) (新書)
獄中の麻原彰晃への接見シーンや、精神科医として東京拘置所に勤めていたころに出会った幾多の殺人犯たちとの対話をはじめ、大いに興味をそそられる記述がてんこ盛りで、頭と心を思いっきり揺さぶられた感じ。著者によれば、現代社会は「プリゾニゼーション=刑務所化」が進んでおり、現代人は塀の中にいる長期受刑囚によく似ているのだそう。たとえば、ストレスによる爆発反応、関心の時空の狭隘化、自分の頭で考えない「退行」現象etc.……私もやばいっす。そこらじゅうに風のように舞っているという「悪魔のささやき」に踊らされないよう気をつけなきゃ。
15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
怖い本,
By izumone (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 悪魔のささやき (集英社新書) (新書)
本書の感想をひとことで言えば,とにかく「怖い本」だった。著者はあまりにも高名な,精神科医・犯罪学者・文学者である。人を見る目は,冷静で思慮深く慈愛に満ちている。また,人間を表現するのに,科学的・哲学的・文学的な数々の方法を駆使し,人物像や行為の説明を根源から積み上げていく業は,至高の域に達している。およそ,傲慢な決めつけや空疎なレッテル張りなどとは対極にいる人物だ。 その著者にして「悪魔がささやくとしか言いようのない」瞬間というのが存在すると言わしめる,人間の心のうごきとはどんなものなのか。その結果,人は罪を犯し,自らをも傷つけるという。多くの犯罪者や精神科の患者さんに相対し,彼らを理解することに全霊を傾けてきた著者がつかう(つかわざるを得ない?)「悪魔」ということばの表すものは,いったい何なのだろう。 それは,すべての人にとって無縁のものではないという。著者にとってすら。もちろん,私にもあした降りかかって来るかもしれない。いや,よく考えれば,日常のそこここで,すでにその声を聞いているような気がする。著者のことばに耳を傾けると,思い当たることは余りにも多い。今までは,たまたま崖のこちら側に転んで,向こう側に落ちなかっただけのことなのかもしれない。 日ごろ歩いている道のすぐ横に,深い穴が大きな口を開けているのに気付かされるような本だ。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|