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未完におわった「悪魔くん」はそののち、テレビ、少年マガジン、少年ジャンプ、コミッ
クボンボンなど、さまざまなかたちで「復活」をはたすことになります。本書もそのひと
つということになります。
悪魔くんが復活したのは、貧富の差が極端に激しくなった世紀末の東京でした。そこは怪
しげなカルトが政財界に食い込み、政治家にはことごとく悪魔の影がつきまとう世界。悪
魔くんはカエル男ら12使徒とともに、襲いかかってくる敵を倒しながら、千年王国をめ
ざします。
今回の悪魔くん復活を企画し、そして本書の世界観を構築したのは当時ライターだった、
作家の朝松健さんです。巻末の解説でご本人が本書の成立についてのべておられます。本
書は貸本版「悪魔くん」の「真」の続編として構想されましたが、原案者の朝松さんは多
忙になったため第一話で離脱。原作は第三者にひきつがれます。しかも使徒が7人しか登
場していないのに連載は一年で終了。今回の「悪魔くん」も千年王国を達成するまえに終
了してしまうことになったのです。
本書をよんで、商業誌への連載がいかにきびしく、作品じたいの完成度すら左右しかねな
いことを痛感させられました。唯一の救いは、企画・立案側の混乱にもかかわらず、水木
先生の絵はあいかわらずすばらしいということです。
「序章 これまでの『悪魔くん』」
「第一章 復活」
「第二章 女教皇」
「第三章 凶兆」
「第四章 海魔人」
「第五章 魔鏡幻人」
「第六章 アンドリアス一族」
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