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悪霊 3 (光文社古典新訳文庫)
 
 

悪霊 3 (光文社古典新訳文庫) [文庫]

フョードル・ミハイロヴィチ ドストエフスキー , 亀山 郁夫
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

街はいよいよ狂乱に向かって突っ走りはじめた。まずは県知事夫人ユーリアの肝いりによる「慈善パーティ」で、何かが起こる気配。その背後では着々と陰謀が進行し、「五人組」の活動も風雲急を告げる。ワルワーラ夫人とヴェルホヴェンスキー氏、スタヴローギンとリーザの「愛」の行方は? 生き残るのは誰か

内容(「BOOK」データベースより)

街はいよいよ狂乱に向かって突っ走りはじめた。まずは県知事夫人ユーリヤの肝いりによる「慈善パーティ」で、何かが起こる気配。その背後では着々と陰謀が進行し、「五人組」の活動も風雲急を告げる。ワルワーラ夫人とヴェルホヴェンスキー氏、スタヴローギンとリーザの「愛」の行方は?愛と悪、崩壊と再生のクライマックス。

登録情報

  • 文庫: 626ページ
  • 出版社: 光文社 (2011/12/8)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 433475242X
  • ISBN-13: 978-4334752422
  • 発売日: 2011/12/8
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 159,235位 (本のベストセラーを見る)
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By ヒデボン VINE™ メンバー
 「悪霊」を完読したのは今回が2度目、数十年ぶりのことだが、あらためて読み終わって、これほど恐ろしい、悍ましい小説だとは思わなかった。と、同時にこれほど滑稽な世界が描かれていたとも思わなかった。
 多くの個性的な登場人物が入り乱れて世紀末の狂騒劇を描きつくす。最終章に近づくにつれ、多くの人間が殺害されたり、病死したり、はたまた自殺したりで死んでゆく・・・・・。

 「悪霊が人から出て豚に入ると、豚の群れは崖より湖に駆けおりて溺れ死んだ・・・・・。」

 亀山先生がしつこく追及する「教唆」と「黙過」に特徴づけられる悪魔と神の世界。ピョートル・ヴェルホヴェンスキーとニコライ・スラヴローギンの思想・行動。こだわりの言葉、「使嗾」(しそう)とは?
 革命・反革命がうごめくなか、二組のカップルの行く末は?

 相変わらず、亀山先生の詳細な解説がうれしい。またこの2011.3.11大震災に対する先生の思いは?

 「悪霊」本編はこれで完結するが、どっこい、まだまだあるのだ・・・・・

 
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とうとう完結した。

亀山郁夫の渾身の訳業である。
これなら初めての読者でも最後まで一気に読みとおせるのではないか。
(ただしそれにしても時間がかかりすぎた! その点、不満もあるが一応は完成を喜びたい)
先日、特別編が出るとの案内が載ったが、これだけは遅れてもらっては困る。

今回の訳でも、亀山は、極力、ニュートラルとリズムを心がけているように見えるが、それによって、時代がかった雰囲気が払しょくされ、ドラマの明暗がはっきりと浮かび上がった。翻訳を感じさせない文体なので、登場人物一人ひとりの強さ、弱さがしっかり伝わってきた。

以前、ある講演会で訳者は、自分は描写的な翻訳とは無縁である、と主張していたが、その意味がようやくわかったような気がする。
ようするに登場人物の内面に入り込んでその内側から訳すということらしい。抽象的だが、よくわかる。

第3巻のクライマックスはいくつもある。ピョートルとキリロフの対決が、やはり圧巻である。
スタブローギンも自分の弱さをすべてさらけ出して自殺する。とても人間的なスタブローギンに仕上がった。

それにしても恐ろしい物語だ。ドストエフスキーはいったい何を考えてこんな小説を書いたのか。

最後に、訳者による読書ガイドもかなりの分量である。前巻の「あらすじ」がうれしい。
まだ読み切れていないが、後の楽しみということにしたい。
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