『異人論』の続編にあたる。
異人や悪霊に関する文章がいくつか収められている。こういった本は、アルバムの前半にとりあえずシングル曲を持ってきてあとはまあまあ、みたいなことが多い洋楽アーティストのアルバムみたいに、前半の文章だけ面白くってあとはあんまりみたいなことが結構あるけど、この本は違う。
個人的には前半の異人についての考察がビックリするぐらい面白くて、途中のや天皇制や鬼についての話も良かったし、最後の悪霊の話についての話もめちゃくちゃ面白かった。
ほぼ全編に渡って異人殺しが少なくともちょっぴり絡んでくるので、『異人論』を先に読んでおいた方が良いと思う。
「異人殺し」とは、村落共同体の外部からその村落を訪れる旅人(異人)が、訪れた先の村落の住民に金銭強奪のために殺されることである。
『異人論』から一歩進んで(?)、本書では「異人殺し」は「貨幣殺し」である、と結論づけている。
ほかにも「村はちぶ」や、なぜ節分に鬼がやってくると日本では信じられているのか等、興味深い話が山ほど。