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悪霊論―異界からのメッセージ (ちくま学芸文庫)
 
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悪霊論―異界からのメッセージ (ちくま学芸文庫) [文庫]

小松 和彦
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日本人の心の底の底から出現してきた怨霊、物怪、妖怪たち。「闇」の中で彼らは何を語ろうとするのか。悪霊たちの「モノ語り」を通して、日本人の心性=共同体を照射するスリリングな論考。

登録情報

  • 文庫: 302ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (1997/04)
  • ISBN-10: 4480083332
  • ISBN-13: 978-4480083333
  • 発売日: 1997/04
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By 哲学する河童 トップ500レビュアー
形式:文庫
『異人論』の続編にあたる。

異人や悪霊に関する文章がいくつか収められている。こういった本は、アルバムの前半にとりあえずシングル曲を持ってきてあとはまあまあ、みたいなことが多い洋楽アーティストのアルバムみたいに、前半の文章だけ面白くってあとはあんまりみたいなことが結構あるけど、この本は違う。

個人的には前半の異人についての考察がビックリするぐらい面白くて、途中のや天皇制や鬼についての話も良かったし、最後の悪霊の話についての話もめちゃくちゃ面白かった。

ほぼ全編に渡って異人殺しが少なくともちょっぴり絡んでくるので、『異人論』を先に読んでおいた方が良いと思う。

「異人殺し」とは、村落共同体の外部からその村落を訪れる旅人(異人)が、訪れた先の村落の住民に金銭強奪のために殺されることである。

『異人論』から一歩進んで(?)、本書では「異人殺し」は「貨幣殺し」である、と結論づけている。

ほかにも「村はちぶ」や、なぜ節分に鬼がやってくると日本では信じられているのか等、興味深い話が山ほど。
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形式:文庫
この本は、異人論の後編的な本である。悪霊とは何なのかを鋭く考察している。祐天上人の悪霊語りは高田衛の「江戸の悪霊祓い師」を越える域は出ていないが、悪霊とは憑霊現象でもある、と言う考察や共同体との関連性などは思わず唸らせられる。この著者の妖怪論は多くの著作があるが、名作「憑霊信仰論」と並ぶ良書である。基本的にこの著者の論文は固い文ではないので読みやすい。霊なんか信じない、と言う方にも是非読んでいただきたい。きっと怪異妖怪への認識が変わる筈である。
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