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悪童日記 (ハヤカワepi文庫)
 
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悪童日記 (ハヤカワepi文庫) [文庫]

アゴタ クリストフ , Agota Kristof , 堀 茂樹
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (73件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 693 通常配送無料 詳細
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商品説明

ハンガリー生まれのアゴタ・クリストフは幼少期を第二次大戦の戦禍の中で過ごし、1956年には社会主義国家となった母国を捨てて西側に亡命している。生い立ちがヨーロッパ現代史そのものを体現している女性である。彼女の処女小説である本作品も、ひとまずは東欧の現代史に照らして読めるが、全体のテイストは歴史小説というよりはむしろエンターテインメント性の強い「寓話」に近い。
そもそもこの小説には人名や地名はおろか、固有名詞はいっさい登場しない。語り手は双子の兄弟「ぼくら」である。戦禍を逃れ、祖母に預けられた「ぼくら」は、孤立無援の状況の中で、生き抜くための術を一から習得し、独学で教育を身につけ、そして目に映った事実のみを「日記」に記していく。彼等の壮絶なサバイバル日記がこの小説なのである。肉親の死に直面しても動じることなく、時には殺人をも犯すこの兄弟はまさに怪物であるが、少年から「少年らしさ」の一切を削ぎ落とすことで、作者は極めて純度の高い人間性のエッセンスを抽出することに成功している。彼らの目を通して、余計な情報を極力排し、朴訥(ぼくとつ)な言葉で書かれた描写は、戦争のもたらす狂気の本質を強く露呈する。
凝りに凝ったスタイル、それでいて読みやすく、先の見えない展開、さらに奥底にはヨーロッパの歴史の重みをうかがわせる、と実に多彩な悦びを与えてくれる作品である。続編の『証拠』『第三の嘘』も本作に劣らない傑作である。(三木秀則)

内容(「BOOK」データベースより)

戦争が激しさを増し、双子の「ぼくら」は、小さな町に住むおばあちゃんのもとへ疎開した。その日から、ぼくらの過酷な日々が始まった。人間の醜さや哀しさ、世の不条理―非情な現実を目にするたびに、ぼくらはそれを克明に日記にしるす。戦争が暗い影を落とすなか、ぼくらはしたたかに生き抜いていく。人間の真実をえぐる圧倒的筆力で読書界に感動の嵐を巻き起こした、ハンガリー生まれの女性亡命作家の衝撃の処女作。

登録情報

  • 文庫: 301ページ
  • 出版社: 早川書房 (2001/05)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4151200029
  • ISBN-13: 978-4151200021
  • 発売日: 2001/05
  • 商品パッケージの寸法: 15.6 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (73件のカスタマーレビュー)
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カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー
27 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 いやいやぁ、びっくりしました 2011/8/10
By たつなり トップ500レビュアー
形式:文庫
なんにも知らずに、本屋さんにたくさんあって、それで読みました。
そういえば、この本よく見るよね、くらいの認識でした。

そういう予備知識を与えられないままに読めて幸せでした。

切り詰めた短文が重ねられ、文庫本で3,4ページのいわば寸劇のような
掌編小説のようなものがずっと並べられて一冊の本になっているのですが、
途中に、現れる、主人公二人のこの「日記」に対する姿勢・語りに
少年に似合わぬ精緻さを感じて圧倒され、事実を客観的に書く姿勢が
そこで示されます。
これから読まれる方のために、中身について書きたくない本ですが、
その姿勢で綴られる数々の出来事は、陰惨とか悲惨とか過酷とか、
そういう抽象的な言葉になるのですが、もちろんそんな言葉は使われません。

あくまでも少年の見た世界とそれについての語りだけで作られる本に、
読後は圧倒されます。

何も知らずに読んだだけに、これからまだまだこの人の本が読めるんだ!
と久々にうれしく思ったのですが、何と2011年7月27日に亡くなったのですね。
3部作といわれる、ふたりの証拠、第三の嘘を早速買いました。
全作品を読みたいと思う作家に出会えました。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 まさに泥中之蓮的な物語 2011/12/2
形式:文庫
昔、ベストセラーになっていましたが、ベストセラーになるだけのことはあるなぁと思いました。
悲惨でグロテスクな話の筈なのに清らかさが感じられ、読了後は爽快な気分になる不思議な物語です。
感動しました。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ゆみ
形式:文庫
この本、タイトル聞いたことあるな、くらいの認識で読みました。

読んでみるととても衝撃的でした。
主人公たちの生きている世界は必ずしもきれいなものではありません。
むしろ、醜さにあふれています。
その中で主人公たちは心情は一切語られません。
彼らの行動から全てを察するしかないのです。
しかし、なぜか私はそこからたくさんの愛を感じてしまいました。
不思議なものです。

原題が"Le Grand Cahier(大きなノート)"であることを知り、
なんで悪童日記という原題とかけ離れたタイトルにしたのか、と疑問に思いました。
調べてみると、訳者のかたのブログが見つかり、
試訳の段階では「ノートブック」にしていたこと、
当時の時代背景では、フランス文学が売れそうになかったことが書かれていました。
そして、アゴタ・クリストフの作品を日本の多くの読者に伝えるために、
出版者の方と相談し、あえて忠実な訳ではなく、衝撃を与えるタイトルにしたのだと知りました。
訳者の方のあとがきからも、作品を伝えていきたいという誠実な心意気が感じられ、
とても気持ちよく読むことができました。
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5つ星のうち 4.0 面白い!
面白いです。
文字数も少なく、読み易い作品です。
短い割に色々な事がおこり、読み応えはあります。... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: りばさき
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投稿日: 10か月前 投稿者: シャンクスの彼女★
5つ星のうち 5.0 あなたは読まずにいられますか?
数ページ読んだら最後、もうそこからはまさしく「没頭」
徹夜覚悟でお試しあれ♪ 
投稿日: 15か月前 投稿者: モヘイ
5つ星のうち 4.0 透明な視点の上梓
(突然ですが)そうですよね。『悪童日記』が作中に出てくるノートであるという事実について、僕も解説(訳者あとがき)を読むまでは深く考えなかった気がします。しかしなが... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: 愛と月
5つ星のうち 5.0 戦争をしたたかに生き延びる双子の話
どれだけ歴史的に重要だろうが、文学的に優れていようが、読んで面白くない本は買ったことを後悔する。... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: 風邪苦労
5つ星のうち 4.0 おとぎばなし
世界的にヒットしたという小説『悪童日記』。
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投稿日: 19か月前 投稿者: 梵太
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