とある事件で「悪役令嬢」の異名を取った、紅茶屋オーナーでもある令嬢ヴィクトリアの三作目。
元々一作目でもよくわからなかった「悪役」ぶりは二作目では既に被ってないじゃん…と思ったけれど、この本に至っては「悪役」ってナニ?。らしからぬほど大人しくなってしまいました。
他人に頼らず自分でなんとかしようとしてしまうヴィクトリアがリニューアル・オープンの忙しさで疲れていて彼女らしくない、って設定なのですが、やっぱりヴィクトリアには高飛車に、人情厚く、「悪」を切ってもらいたかったな〜。前半、傍若無人なソフィーをたしなめないヴィクトリア様なんて、こちらが落ち着きません。
前作でクラエスがありありと好意を表してるのに、ヘンなところに食いついて彼を脱力させていたヴィクトリア。鈍い、というか恋には臆病というか。
個人的にはクラエスとヴィクトリアのそんなやりとりが好きで、このラブの顛末は満足ではあるのですが、本が薄い分、はしょり感は否めないです。一応紆余曲折したけれど、最後はあっと言う間にまとめちゃって・・・もったいない〜。
今回は全体で200ページ余り。一、二巻より80ページほど少ないせいか、起こっている事件は説明っぽくて主筋に絡んでくると言うよりどこか別の話のようでした。例えばアニンシアだけで流行っている謎の病とガーデニングツアーとの関係とか、そういう症状の人が実際に出てくるわけでもないので何かしら主要登場人物に絡むエピソードで描いてあったら、もっと身近に感じられたのではないかと残念です。
全三巻中、ページ数が一番少ないのに一番お高い(確認したらだんだん上がってた)のは、実質値上げしてたんでしょうか?。