内容は面白い。一気に読めた。
やはりこの本の面白さは、笹川の人生そのもののスケールの大きさに起因しているのではないかと思う。
笹川と児玉誉士夫は、立ち位置がまるっきり違うのもよくわかる。
ただ、筆者の思い入れがにじみ出すぎいている感じがしてならない。
関係者の協力を得ているからなのかもしれないが、あえて文章上で笹川の肩を持たなくても、事実の積み重ねで筆者のいいたいことは表現できたのではないかと思う。
それを表現するのがプロの仕事ではないか。
また、日本船舶振興会設立のくだりが、真相を知る関係者はなくなっているという趣旨の記述で、非常にあっさりとしている。
この部分は、やはり最も知りたい部分であり、もう少し書き方があったのではないかと思う。
これに比べ、今回初めてインタビューに応じたという、京都の女性の記述が長すぎる。
初めてのインタビューだから長く書きたかったのかもしれないが、冗長な感じは否めない。
また、若干の誤植も見受けられた。
とはいえ、面白かったことは確か。
とっつきやすい笹川伝が少ないことを考えても、読む価値は十分にあると思う。