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84 人中、76人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
善人とは・・・?,
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レビュー対象商品: 悪人(上) (朝日文庫) (文庫)
終章のクライマックスに至って「本当の悪人は誰なのか、何かのか」という問いかけが鮮明に出てくるようになる。それに伴い内容も俄かに濃いものを帯びるようになる。悪人とは実は法律上は無実で、実際に殺してもいない増尾であり、房枝のような弱者を食い物にする健康食品会社の男たちであり、娘を失った父親に残酷なFaxを送りつけてくる見えない相手なのだ。 「あの人は悪人やったんですよね?」という実に人間的な哀愁にあふれた問いかけをしているその対象である祐一は、恋人の光代を庇うべく殺意を装い、自分を捨てた母親が「十分罰を受けた」と思えるよう、「敢えて」金をせびって「やる」ような人間だ。 出会い系で出会った相手から金をせびる佳乃は、霊の姿になって父親に謝罪する。 何もない人生ゆえに、一時的に好きになった相手の自首を思いとどまらせ、一緒に逃げる光代は、自分が脅して逃亡の道連れにしたという祐一の証言で、世間的には堂々たる「善」に回れる。 このように善悪がきっぱりと決められない人物像の中で、私にとって明らかに善だった唯一の人間は、孫、祐一の行いに心を痛め、弱者であり続けた人生を思い知らされる房枝に「ばあさんは悪かわけじゃなか、しっかりせんといかんよ。」と声をかけるバスの運転手だ。 彼が完全な「善」たり得ているのは単にこの小説の中でほとんど「不在」だからだ。 一番好きだったシーンの一つは、光代が祐一と逃げながら何もなかった去年の正月を思い浮かべるところだ。自分には欲しい本もCDもない、行きたいところも、会いたい人もいない・・・。 また、重厚なのは、自己犠牲ということをきちんと知りながら不幸な展開で殺人に至る祐一の「でもどっちも被害者になれんたい」(単行本、p.413)という言葉である。 読み始めた時は、ルポルタージュのような展開からカポーティの「冷血」を思い出したが、あっちの方はどういう「善悪」の分け方をしていたっけ?忘れてしまった。
57 人中、48人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
この人は悪人なのだろうか、それとも…,
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レビュー対象商品: 悪人(上) (朝日文庫) (文庫)
若い、祖父母とひっそりと暮らす青年が、一人の女性を殺害する。田舎に暮らし、車以外特に娯楽もなく暮らす青年。 その暮らしぶりは、ストイックそのもの。 出会った女性に対しては、とにかく尽くす。出会いが風俗や出会い系サイトなど、どんな形であれ。 不器用に尽くす彼が、どうやって女性を殺害するに至ったのか、 そしてどうやって、逃げて行くのか… 読み始めた時に、彼は悪人に見えました。 でも読み進めて行くうちに、彼は本当に悪人なんだろうか…という疑問がわいてきました。 そして読み終わった今、私たちが、実際に目にしていない事件の真髄を知ることなど、まれなのだろう、と思っています。 そんなことを考えさせてくれた小説でした。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
普通,
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レビュー対象商品: 悪人(上) (朝日文庫) (文庫)
誰が本当の悪人なのか?って日常的に何かと目線を変えれば悪人が善に善人が悪になるものです。なにやら深いお話かと思ったけどそうでもなかった。難しく深く考えようとするといくらでも考えられるけど、さらりと流してしまう事もできる。祐一と光代はさみしさ繋がりの男女。でもそんな恋愛ってゴロゴロしているんだろうと思う。二人の心の描写には涙するけど・・悪人ってタイトルにもっとアクの強い作品だと思っていたのでちょっと拍子抜けしました。でも映画のキャスト妻夫木さん深津さん樹木さん榎本さんそれぞれ好きな俳優さんなのでちょっとおまけの★3つです。
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5つ星のうち 1.0
無意味な登場人物たち
会社の方から、借りて読んだ作品。 ヒロインの光代が、物語に関わるまでの時間が、 長すぎる気がします。... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: ブッチー
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