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悩む力
 
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悩む力 [単行本]

斉藤 道雄
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第24回(2002年) 講談社ノンフィクション賞受賞

内容(「BOOK」データベースより)

北海道、浦河―襟裳岬に近い海辺の町に共同住居「べてるの家」がある。病気や生きづらさを抱え呻吟の日々を送っていた人びとがここで出会い、集いはじめて二十年余り。メンバーはみずから会社をつくって、日高昆布の加工販売をはじめとする多彩でユニークな活動を展開している。そのモットーは「安心してさぼれる」会社だ。べてるのいのちは話し合いである。ぶつかりあい、みんなで悩み、苦労を重ねながら「ことば」を取りもどした人びとは、「そのままでいい」という彼らのメッセージを届けに、きょうも町へ出かけている。そんなべてるの力にふれるとき、人は自分自身への問いかけに揺さぶられ、やがて深く納得するのである。それぞれの人生を生きていくための、回復のキーワード。

登録情報

  • 単行本: 248ページ
  • 出版社: みすず書房 (2002/4/17)
  • ISBN-10: 4622039710
  • ISBN-13: 978-4622039716
  • 発売日: 2002/4/17
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 158,756位 (本のベストセラーを見る)
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74 人中、72人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
この本は、とても感動的な本だ。

「精神障害者」を理解したいと思って読んでみたら、実際には、読みすすめるうちに自分自身が理解され、自分の弱さも受け入れられたような、あたたかい安心感につつまれていくのを感じた。
「べてるの家」も、そういう場所なのだ。

たとえ精神分裂病のような重い病気でなくとも、「うつ病」「ひきこもり」「不登校」など、今の社会はなんだか息苦しくて、うまく生きていくことができない、そう感じている人は多くいるはずだ。そういう、うまく生きられない人達を、医者や、教師や、いろんな「健常者」たちは、なんとかして自分たちと同じ「健常者」に近づけるべく努力して、「管理」して、ますます苦しみを増加させるようなことをしているのではないか。

しかし「べてるの家」では違う。あくまでも主役は、精神病で長い間苦しんできた人々であり、ここでは、「病気のままでいい」「安心してさぼっていい」「管理と規則を排除する」など、普段私達が耳にする言葉とは正反対のことが言われている。それでも驚いたことに、「べてるの家」のメンバーは自分達で会社をつくり、「誰も排除しない」と「利益をあげる」を両立させることに成功しているのだ。
そして、そのためのキーワードは「つながり」と「言葉」である。

騒ぎと争い、病気と発作と混乱、問題だらけの「べてるの家」だが、この本を読んでいるとなぜか、不思議なやすらぎをおぼえる。

この本はいろんな意味で驚きの連続だが、読み終わってみると、自分自身が深い部分で揺さぶられ、新しい人生を生きて行けそうな不思議な希望が生れている。
この本を、できるだけ多くの人に読んでほしいと思う。

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39 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By tomotta
形式:単行本
北海道浦河にある精神障害者の共同施設「べてるの家」。この「べてるの家」での物語は、決して精神障害者の社会復帰成功物語とかいった美談ではない。それどころか、まったく逆の泥臭く苦悶の日々なのである。問題があっても解決しない。問題は抱えたままにしておく。我々が常識と考えていることが覆されてしまう。

そして、本書は非常な力を持って読者に迫ってくるのである。それは、人として根元的な部分で誰もが持っている「弱さ」を通じて、自分自身を照らし出すからに他ならない。

私たちは、物事を判定するとき自分の価値基準の中で相対的に判断する。本書を読むと新しいものさしを手に入れることができる。おそらくそれは、あなたが今持っていないものであり、このようなものさしがあったのか!と思うに違いない。
生きるとは何か この「べてるの家」の話を通してあらためて自分の生が問いかけられる。

このレビューは参考になりましたか?
10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
今年読んだ本の中で一番感動した本。
「べてるの家」は僕たち一人一人の心の中にもあるなあ。
絶望のどん底。過去も今もその先も問題だらけ。でもそれでいい。
べてるの家のユーモアはいったいどこからくるのか。
もうこれ以上落ちるところはない、もう笑うしかないという強さ。
弱さで繋がるということの強さ。
真剣に悩み、真剣に苦しみ、そこには人間の真実がある。
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