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悟り系で行こう―「私」が終わる時、「世界」が現れる
 
 

悟り系で行こう―「私」が終わる時、「世界」が現れる [単行本]

那智 タケシ
5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

私→世界。戦争を止めるのは「あなた」だ!クリシュナムルティを扉に覚醒した著者が、あの不条理芸人から伝説の雀鬼まで、縦横無尽に語り尽くす悟り論。この1冊が時代を変える。

登録情報

  • 単行本: 179ページ
  • 出版社: 明窓出版 (2011/03)
  • ISBN-10: 4896342763
  • ISBN-13: 978-4896342765
  • 発売日: 2011/03
  • 商品の寸法: 19.2 x 13 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By tommy-king トップ500レビュアー
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この著者は確かに「我が落ちる」という体験しているでしょう。
「私」という主語なしに「現象」のみある「無我」という境涯を自身の言葉で必死に表現しようとしています。
そのことにはとても好感がもてます。

ただ、自身の修行法により偶然「無我」を体現してしまったため(「無我」を悟る瞬間とはそういうものですが)悟るための正しい法というものが語れずにいるのがもどかしげに感じます。

既成の仏教などへの強い批判はほとんど間違っていません。現代仏教(他の世界宗教も含めて)は人の心に響かなくなっているし、人を救えなくなっているという批判はほぼ正しいと思います。

ただ、著者ご自身もまた人を救うための正しい道標の提示できていません。正しい師について修行したものではないために「無我」はわかるが、「無我」へ導けないのです。

上述しましたように著者の既成宗教批判は悲痛な声です。
ただ、極一部ではありますが、出家した弟子や居士(在家の修行者)を「無我」に導こうとする師家の方がおられることを私は存じていますし、そういう師のもとで必死に修行するものがいる事実も知っています。
著者の「禅僧は山にこもって何もしようとしない」というような表現や「長く坐禅して得る神秘体験は悟り」ではないという禅批判を悲しく思いますし、その点は取材不足であるなと思います。

たしかに多くの仏教僧は職業としての僧侶です。禅による魔境(神秘体験)は悟りとは無縁であるのも事実であります。ただ、禅では悟れないように聞こえてしまう表現は残念に思います。

「長く坐って悟る人」もおりますし、「転けた拍子に悟る人」もいるのです。
問題はやっていることが何かではなく、どうやっているか、一心にやっているか、一心が無心になるまで擦り切れるほどやっているかなのです。「坐ってるか」や「歩いてるか」は関係ありません。

著者が「無我」を悟ったら、なすべきは導けないものを批判することではなく(それも言うべきですが)自ら導くことです。

さて、問題は著者が他者を「悟り」に導けるかです。
本当に導ける人は「悟り系」などという概念を持ち出したりしないはずです。あるのは「闇」か「光」かどちらかです。薄らとでも見えたならそこに「闇」はありません。
「悟り」も同様。「悟っている」か「未だ悟っていないか」のどちらかです。
ちょっと我を張ってる自分に気付いて「悟り系」で行きましょうでは「悟り」には導けないのです。

それゆえ、著者がこの著作の後半で挙げている三人の人物はクリシュナムルティはともかくとして、他のかたは悟ったかたではありません。
私はその方たちを批判しているでもなく、嫌いだと申しているのでもありません。とても興味深い著書を書かれたり、パフォーマンスをする方です。しかし「悟ってはいません」
そういう方を「悟り系」という架空の自作のカテゴリーで語ってしまうことが著者の修行者として現時点における限界であり、他者を本当の「無我」に導けない要因なのです。

「悟った」体験を語ることは悪くありません。
ただ、その体験に他者を導く術を知らないがゆえに、架空の道をこしらえてはいけません。
それでは人はもっと迷いかねないのです。「私は他人よりも我を張らない良い人間」だという「我」を強化しかねないのです。それでは遠回りさせるだけなのです。

この方の境涯を認めた上で、本当に人を導ける正しい道を探って欲しいものだと思います。
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By fine
表現は確かに平易な感はありますが、非常に硬派な内容です。悟ることの状態を筆者なりに解説していて参考になるのですが、全編にわたって、なんというか強く厳しい訴えがあり、読んでて辛くなりました。まー、ある意味、甘言のない愛のある厳しさなんだろうかとか思って読み切ったのですが、あとがきに、

自ら著書を読み返した感想として、「ああ、これは怒りの産物だな、やっちまったな」

と著者自身がとても正直に書いています。著者が悟ったことをまったく疑うものではありませんが、ある意味、それが特別なものではなくて、たとえ悟ったとしても、私自身が感じている損得だけで動いていく世の中への憤り、自分自身も不安からそんな状況に流されて行ってしまうやるせなさが変わらず存在することが判りました。悟りに幻想を抱かないために、参考になります。
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現代の悟り 2011/4/17
By 雨音
「悟り」という古臭い死語に近い言葉を、
現代の文脈で蘇生させた稀有の一冊といえます。
それを可能にしたのは著者が本当に
「悟り」を通過しているからにほかなりません。
学者は小難しい言葉をかざして遠巻きに「悟り」を分析するだけで、
それを渇望しているひとびとに届く言葉を持ちません。
だから「世界」の真実についても語りえないのです。
彼らは悟っていないから…
わたしたちは、もう悟らざるをえないところまで
追い詰められている
逆に、悟れば何とかこの窮地を切り抜けられる
著者の熱い思いが伝わってきます。
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