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恐怖の存在 上 (1) (ハヤカワ文庫 NV ク 10-25)
 
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恐怖の存在 上 (1) (ハヤカワ文庫 NV ク 10-25) [文庫]

マイクル・クライトン , 酒井 昭伸
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

平均海抜1メートルの島嶼国家ヴァヌーツは、水位の上昇によって居住地が失われることを恐れ、地球温暖化の元凶として、最大の二酸化炭素排出国アメリカを提訴すると発表した。これを受け、環境保護団体NERFは提訴の支援を表明する。それから数カ月後、世界各地で怪しげな男たちが暗躍し始めた。さらに、訴訟の費用を全額負担する富豪モートンが突然失踪し、顧問弁護士エヴァンズの周囲で不審な事件が続発するが…。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

クライトン,マイクル
1942年、イリノイ州シカゴ生まれ。ハーバード大学で人類学を専攻後、ハーバード・メディカル・スクールを卒業。在学中からミステリを書きはじめ、1968年に発表した『緊急の場合は』で、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞し、69年の『アンドロメダ病原体』が世界的なベストセラーとなる。その後『ジュラシック・パーク』『ディスクロージャー』など、次々と話題作を世に送り出し、その著作のほとんどが映画化されている。また、自らも映画監督として活躍した経験をもつほか、人気TVドラマシリーズ『ER』の製作者としても知られる

酒井 昭伸
1956年生、1980年早稲田大学政治経済学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 562ページ
  • 出版社: 早川書房 (2007/8/8)
  • ISBN-10: 4150411468
  • ISBN-13: 978-4150411466
  • 発売日: 2007/8/8
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 文庫本にもなったので一度お試しを, 2007/9/8
レビュー対象商品: 恐怖の存在 上 (1) (ハヤカワ文庫 NV ク 10-25) (文庫)
書店で平置きしてあるのを見つけて迷わず購入しました。
2年前に話題になった時に読み損なっていた、クライトンの著作。
今読むと、尚の事“地球温暖化?”というテーマの着眼点は、見事だと思います。
少々強引なストーリー展開は、エンタテイメントとして軽く流しつつ、
“恐怖の存在”がどこにあるのかを、現実世界で考えてみるのが、
この著作の楽しみ方なのかもしれません。
下巻269ページまでたどり着くと、思わずぞっと・・・する方も多いのでは。
この時節柄、SFやミステリーファンならずともお勧めの作品です。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 小説の形を借りた地球温暖化問題解説書の形を借りた警世の書, 2010/8/19
レビュー対象商品: 恐怖の存在 上 (1) (ハヤカワ文庫 NV ク 10-25) (文庫)
皆さんが書かれている通り、小説としては練りが甘く、名手マイクル・クライトンがいったい‥と思ってしまう。人物がステレオタイプでストーリーも”犬も歩けば棒に当たる”的、なんだか007の映画みたいなところもある。
 しかしこれを地球温暖化問題の解説書と見れば秀逸である。この種の問題を扱う本では、ともすれば感情的な議論が先立つものだが、そこはさすが科学的思考のトレーニングを受けた者にふさわしく、客観的で信頼できるデータを豊富に引用して(具体的な引用文献が記してあるので、自分で原典を確認できる)あくまで客観的、科学的思考に徹している。
 この話の結論は、「地球温暖化という問題は、存在するのかしないのか、今の科学的データでは判断できない。存在するとしても、その原因が二酸化炭素の増加であることを示す確実なデータはない。先進国が、近代的で快適な生活を大幅に犠牲にして二酸化炭素の排出を必死に削減しても、地球の気温に与える影響はほとんどない。」というものである。環境保護運動とやらに熱心な方々も、ぜひ虚心坦懐に一読することをお勧めする。CO2の25%削減などとのたまう某国の政治家たちにも必読の書である。
 実はこの本は、”あとがき”でさらに根本的な問題を提起している。近代社会は常に一般大衆に恐怖を与える何かを提供し続けている。かつては優性学であり、冷戦であったのだが、後者が終結したいま、環境問題に置き換えられたというのだ。確かにメディア、政治家、官僚、学会、一部産業界などが集団ヒステリー的に地球温暖化を叫び、それに疑問符を付けようものなら袋叩きに遭いかねない雰囲気がある。マイクル・クライトンが本当に言いたかったのは、このことである。
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15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 物事の見方を気付かせてくれる本, 2007/11/18
By 
草雲雀 (埼玉県さいたま市) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 恐怖の存在 上 (1) (ハヤカワ文庫 NV ク 10-25) (文庫)
地球温暖化の本で題名が「恐怖の存在」であれば、地球が温暖化して大変なことになっちゃうのかと想像しながら読むと全く逆の展開でまず驚く。

そうこの本は“地球は温暖化などしていない”というのが主題であり、「観念というものは、それ自体、気まぐれな流行のようなもの」というのがこの本のイイタイコトである。

その観念の最たるものは「優生学」だったとあとがきで述べている。あらゆる有名な科学者、政治家、名士の支持を集め、何百万人もの人間を死に追いやった。が、この理論は今では公式的には消えてなくなっている。
小さいところでは電力線が癌を誘発すると言っていた人が十年経てば磁場は健康に良いと言っている。DDTが残留毒性を批判されて使用できなくなったが、安全性の面でも効き目の面でもこれ以上の殺虫剤はなかった。これによる無用の死者は五千万人を超えた。ベンゼン規制により毎年二百億ドルの無用のコストアップを招いた。これらは環境運動の結果であり、環境運動の旗を振る人(この本では政治・法曹・メディア複合体と呼んでいる)は絶えず新しい恐怖、新しい戦慄の対象を捜し求めていると。それがこの本のタイトルにつながっている訳ですが。

小説として読むとハラハラドキドキも少ないし、ストーリーもそれほど練られている訳でもありません。ですが物事の見方を気付かせてくれたという意味では大変参考になりました。いわゆる、コペルニクス的転回をしました。
最近、「911の嘘」というビデオをインターネットで見たのですが、何かそれと似たような感覚です。
やはり読書はしないと駄目だな、というのを感じさせてくれる本です。
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