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5つ星のうち 5.0
パリの地下鉄の切符, 2004/12/30
レビュー対象商品: 恐怖の報酬 [DVD] (DVD)
金がなければ抜け出せない吹き溜まり達の町。主人公のイブモンタンが大切にしている宝物は、パリの地下鉄の切符。油田へニトロを運んで、パリに戻ることを夢見る男の浪漫。4人の男達が、危険と恐怖の報酬を得ようと挑戦するが、それを手にするのは誰か。
子供の頃に見たこの映画が、自分の人生を変えたような気がする。リメイク版の方は、全体のストリーが似ていても、まったく似て非なるもの(リメイクは大失敗作、元の面白さがわかっていない)。南米油田での危険なニトロ運びの恐怖の中で、握り締めたメトロの切符からパリの香りを感じる人に見て欲しい。
イブモンタンも、彼の歌「枯葉」も知らない世代が多いかも知れなしが、男の浪漫を感じて欲しい。
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5つ星のうち 5.0
これが映画だ, 2007/8/14
レビュー対象商品: 恐怖の報酬 [DVD] (DVD)
茹だるような暑さを体感する前半部、ニトロを運ぶ後半部(冒頭のシーンはサム・ペキンパーの「ワイルドバンチ」に受け継がれる)、
舞台は劇的に変化するが緊密に繋がっている。
何から何まで懇切丁寧に説明してくれる現在の箱庭的映画を期待すると失望するだろう。
白黒の画面の向こうには南米の荒野が広がり、人間一人一人が確実に生きている。
そして彼らが捉えられた虫のように必死に生きようともがく様が鮮明に描き出される。
ラストの解釈は様々あるだろうが、一種の爽快感さえ漂う劇的なものだ。
これが映画だとしか言えない最高の一本。
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5つ星のうち 4.0
前半の数十分を乗り越えれば、極上のスリルが待ち受ける, 2011/8/22
レビュー対象商品: 恐怖の報酬 [DVD] (DVD)
本作は、もう20年近く前にNHKBS放送で放映されたのを観たのが初めて。
その当時は、映画中盤以降の手に汗を握る男達の命懸けの「地獄のロード」にすっかり虜になってしまった。
初見の時の感想は★5、再見した感想は★4〜4・5
映画の舞台は中南米あたり。アメリカの巨大資本(石油会社)の貧しい労働者に対する処遇が描かれ、当時のアメリカの資本主義批判もこめらている。
ヨーロッパから移住して出稼ぎにきた男達と、中南米の住民の苦しい暮らしを丁寧に描いている前半部分は、ちょっと退屈に感じるかもしれない。
アメリカの石油会社が、遠方の油田事故の収束のために、大量のニトログリセリンを運ぶドライバーを破格の報酬を餌にして集める。大会社が「札束で命を買う」ような姿勢が見られるのは、古今東西同じらしい。
主役のマリオ(イヴ・モンタン)と、初老の男のジョーの立場の逆転・対立・男同士の友情へと変化していく心理描写も見所。
CGも何もない時代で、これだけの迫力と緊迫感を生みだしたクルーゾー監督に敬意を表したい。
1点だけ、観客の想像にゆだねられるような、説明不足のシーンがあるから消化不良になる人もいると思う。
ヒロインのリンダ役のヴェラ・クルーゾーは、監督の妻で代表作は「悪魔のような女」。
主役のマリオとリンダの甘いシーンを描かないのも、ドライでいい。
カンヌ映画祭グランプリ受賞作。
今年HDニューマスター版が発売された。