緒形拳の「戸惑いと躊躇い」の表情が、僕は大好きだった。
1993年、「ポケベルが鳴らなくて」の緒形拳と裕木奈江が共演したテレビドラマで、50歳の男と21歳の女性との甘く危険な恋の物語、緒形の演技に魅了された。
2008年10月25日、NHKテレビ「アーカイブ」で放送された1965年の「太閤記 第42回 本能寺」を観た。7歳の頃の記憶が甦る。
緒形拳の演技力に魅了され、この『恋慕渇仰(れんぼかつごう)』を手にした。
紅葉 P11〜12
書いて書いて書き抜いていくと、余分な葉が落ちるように骨になっていき、冬の紅葉のようになる。
演技もそうありたい、そう思っている。
壺 p65〜66
死ぬということは残った人の中に生きるということだ。
自分の中に、逝った人々を生かし続けるということだ。
男のカッコ良さを教えてくれた名優・緒形拳の言葉が語りかけてくる貴重な1冊である