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恋愛時代〈上〉 (幻冬舎文庫)
 
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恋愛時代〈上〉 (幻冬舎文庫) [文庫]

野沢 尚
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

早勢理一郎と衛藤はるはもと夫婦。離婚した後も何かと理由をつけてはよく会っているおかしな関係だ。ある日、話題は再婚のことに。「早く結婚しろよ」「あなたこそ!」意地っ張りな二人は、自分の手で互いの結婚相手を探し出すと言ってしまう。しかしそれがとんだ展開になって…。乱歩賞作家が描く大人のための恋愛小説。島清恋愛文学賞受賞。

登録情報

  • 文庫: 321ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (1998/08)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4877286268
  • ISBN-13: 978-4877286262
  • 発売日: 1998/08
  • 商品の寸法: 15 x 10 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 157,032位 (本のベストセラーを見る)
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 26歳の衛藤はるはスポーツジムのインストラクターで、34歳の早勢理一郎は書店の店長。この2人は2年前に1年ちょっとの結婚生活を終えるが、今も付き合いを続けている。この主人公でもある2人がひょんなことから互いの結婚相手を探すこととなるのだが、互いに相手に対して未練を持ちつづけ、今まで以上に相手のことを考えていくのだが、理一郎が初恋の相手と同窓会で会うこととなり、2人は結婚することに。その神父役としてはるが務めることとなるのだが、はるはこの結婚式当日に理一郎と離婚の原因にもなったことの隠された秘密を知ることに……。

 野沢尚としては異色作といえる恋愛小説ですが、上下巻を感じさせない程一気に読まされた作品です。上巻では主人公の2人の態度に読んでいて互いの煮え切らない態度にイライラもしましたが、下巻では感動の秘密が隠されており、物語としても登場人物それぞれの個性を明確にして、特にラストは実にハラハラさせてくれます。その登場人物も実にいい人達ばかりで、それが物語の魅力にも繋がっています。

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By レバンネン VINE™ メンバー
野沢氏の作品は、冒頭からドラマチックな展開で引き込まれるという特徴があるが、本作は違う。女性と男性が交互に語る形で物語が進むが、特に前半の女性の口調には違和感を感じる。しかし、100ページを過ぎた頃からいろいろな秘密が暴露され前半の凡庸さが意味を持ち始める。そして、後半にはすっかりいつもの野沢ワールドに引き込まれている。そのへんのダイナミズムもすべて計算されたものかもしれない。よくできた映画のように無駄がなく、断片が徐々に塊をなしていくようだ。
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By yoyo
本作品は私が初めて野沢氏の作品に触れたものだ。
もうだいぶ以前の作品だが、ふと手にとって買わずにいられない本だった。
そして通勤の友となった。

私は今年の初頭に離婚した。
子供がいた。

子供を媒介に、彼らのように頻繁に行き来し会うことはしないが、いつしか元夫婦で毎日連絡を取るようになった。
互いの悩みなどの話もするようになった。

世間的には良くないことなのだろう。
紙切れ一枚とは言え、法に認められた別れをした二人なのだから。

しかし、我々はこの本の主人公である、理一郎・はるが言ったように‘余力のあるまま’離婚してしまっていたのだ。

離婚とは本来、関係を絶つということでもあり、互いに互いの将来には関与しないものだ。
いや、思い出すのもイヤ!という言い方のほうが良いかも知れない。

ただ、ある決定的な事項があって別れたのにも関わらず、関係の続く元家族・夫婦は私のように存在する。

そして、理一郎・はるの関係のように、互いに腹の探りあいをして疲弊する。
登場人物の一人、喜多嶋が言うように離れた人間の心理を読もうとすることほどキツイものはない。

結末はともかく、共感できる方も多いのではないだろうか?

周囲が優しすぎるとの感想もあるが、真髄は元夫婦の心理戦だ。
星が4つなのはこのようなある意味特殊な経験をしたものでは分かりえない。
ただ、経験した者にしか共感を得られないのではないか、と考えたため。[

この本の主人公や私のように、‘気持ちを残しながら’別れた男女にはお勧めする。

なお、本作と‘離婚後の関係’を扱ったものに重松清氏の「幼な子われらに産まれ」幼な子われらに生まれ (幻冬舎文庫)もある。

なかなかないジャンルだけに、いずれもお勧めの作品である。
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