幼馴染みモノです。
そして凪良さんの後書きの言葉を拝借しますと「裏テーマが普通」だと書かれてました。
普通は大きな変化がないけれど、それが実はすごく幸せな事なんだとも書かれていて。
その通りですね。
そしてそんな想いが詰まった物語だったと実感。
読んでいる最中は普通とはいってもドキドキが止まらず、読後は凄く穏やかで幸せな気持ちになれました。
こちらの作品は二話で構成されていて、本の内容紹介にあるあらすじは一話目のものになります。
(本のタイトルの「恋愛前夜」は二話目のタイトルでもあります)
二話共に描かれていたのは日常の二人の姿。
とはいっても、彼等の日常なので、ありきたりではなく温かい出来事や辛い事も経験しながらの日常です。
小学生の頃から高校生の二人を描き、二話目は独り立ちした二人の姿が描かれています。
一話目で二人はお互いを必要としていき、二人で乗り越え、支えあいながら多感な時期を過ごしていく。
それまでの日常にお互いが光をもたらし、二人だからこそ見えた世界。
辛い事があったからこそとは思いますが、それがとても素晴らしかった。
そこに恋愛感情がうごめいていて、萌えもありー
ページをめくるのが止められなかった。
二話目はそれまでの二人から更に踏み込んだストーリーで、現実の厳しさも交えながらの少し大人な二人。
自分の知らない、トキオの持つ新しい世界を知りとまどうナツメ。
自分自身のショッキングな事も重なり、自分の道を模索しつつトキオの世界を受け入れるナツメに涙した。
全ては日常を捉えたストーリーとは思うけど、その日常の変化を僅かなところから拾い上げられている。
そこに感嘆の想いを抱きます。
そして心の底から涙が滲んでくる。
言葉のひとつひとつに丁寧な思いやりが詰まっていて、決しておざなりにならない。
「北斗七星」とか「雨乞いの話」とか「雨上がりの蜘蛛の巣」とか、二人にとって大事な言葉があふれている。
全部に感情がこもっている。
とっても、とても大好きな作品になりました。
大事な友達から愛する人へ変わる恋愛ストーリーでもあり、煌く青春の日々の素晴らしさも知れる一冊です。
私が書くべき事ではないと思いますが、気持ちとしては多くの方に読んで欲しい作品だと思います。
もちろん幼馴染みものが好きな方にも読んでもらいたいです。