不思議な感じのした一冊でした。
何と言えばよいでしょうか・・・恋愛に特化してるんですよ、内容が。
年上でちょっとつんけんした、本当は不器用な教師、佐々井と、その佐々井が職場で密かに気になっている年下で穏やかな井瀬崎。
ふとしたことで身体の関係をもち、その後付き合っているわけでもないのに何となく週末を過ごすようになって、いつのまにか付き合っている形になるものの、佐々井は井瀬崎が好きで自分と一緒にいるわけではないと知っている。
好きすぎて苦しい。好きすぎて何をしでかすかわからないから別れたい。
少しだけ屈折した不器用な男の恋が描かれています。
佐々井が井瀬崎を想う気持ち。そして井瀬崎が佐々井を想う気持ち。そして井瀬崎の昔の男。
話の中心はこれだけで、恋愛以外の内容がほとんど出てこない。
小さい枠付きの箱の中にぎゅっと恋愛要素を凝縮して読んだような、読み終わってほっと吐息してしまう閉塞感と、そして同時に満足感が得られるこの本、おススメではあります。
ただ、そういうどこまでも恋愛を追求するような窮屈な熱ぼったい感じが嫌な方は、ウンザリしてしまう可能性があるので、その辺はご自分で見極めて下さいね。
この本の後半は、井瀬崎視点の「One Side, Narration」が収録されています。
この後半部分は、かなり集中して読まないと、井瀬崎が何を言いたいのか、どう考えているのかあとで「なんだったんだ??」と理解不能に陥ります。
斜め読みしちゃだめですよ〜。
斜め読みしたわたしは、後でもう一度読み返すハメになりました・・・・。
かなり心理が普通じゃないかもです。
大人の男ってこんなに複雑なの??って人間感情とはどれだけ複雑かを改めて認識した次第です。
まあそこまで複雑にしなくてもよかったんじゃないか? という思いは否めませんが・・・(笑)