「恋に恋する」女の子たちの痛痒い妄想と、なによりも友情の物語でありましたが、今巻から本当の恋を見つけていく段階へとシフトしてきました。
と言ってもお互いを意識しちゃってついつい意地を張り合っちゃう段階。男前のリコの動揺っぷりが可愛いです。
それにしても思春期の成長を非常にゆっくりと、丁寧に書かれておられますねー。
宮原先生の漫画を読んで思うのは、非常に正統派な少女漫画だなぁと言うこと。ネネコさんあたりもそうですが、登場人物の心情を丹念に襞を重ねるように描かれていて、いろんなことに繊細だった思春期を思い起こさせます。「河合荘」も青年漫画ですけど、あれは高橋留美子がめぞん一刻を描いたように青年誌に少女漫画の作風を持ち込むような感じです。
昔読みふけった少女漫画を思い出させるような、そんなある種の懐かしさがあります。
さて恋愛パートに移行しつつも、相変わらず藤女生徒会面々のバカ話も続きます。夏休みなのでリコの家に全員でお泊りしたり海に行ったり、そんな普通の事柄もすごく楽しいし、何よりも輝いて見えます。彼女たちが大人になったとき、大切な思春期の一コマとして思い返され、一生大事に保管され続けることでしょう。