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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
独り言が笑えます,
By 三味線屋 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 恋愛の解体と北区の滅亡 (単行本)
カテゴリ的にはSFと言う事になるのでしょうか?文学賞の批評では「宇宙人が怖くない」ということで 跳ねられましたが、私はこれでいいと思います。 むしろ、それが笑えます。 地球に危機が迫っても、案外みんな冷静だったり、 目の前の小さな問題に心を奪われるところにリアリティ を感じます。そこが文学なのでしょう。 主人公の坦々とした独り言(一人思考?)がテンポ良く これまた笑えます。 同時収録の短編「ウンコに代わる次世代排泄物ファナモ」 も、味があっていい作品です。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
安心した,
By
レビュー対象商品: 恋愛の解体と北区の滅亡 (単行本)
前作「愛でもない〜」からの期待を裏切らなかった。宇宙人云々だからSFということでは全くないのでその辺で読者を選ぶことはない。作者らしいといっていいのだろうか、力がぬけていてかつ滑らかな世界観は維持されていて、最初から最後まで読者を引っぱってくれる。今回は主人公の思考、特に愛や憎しみや、サディズムとかマゾヒズムについての考察に力点がおかれているようにもみえるが決してそれが作品を重苦しくしているわけではない。また宇宙人の使い方が面白い。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
宇宙人も、性交も、並列に,
By
レビュー対象商品: 恋愛の解体と北区の滅亡 (単行本)
万人受けはしないかもしれませんが、ものすごく面白かったです。宇宙人が地球に攻撃をしかけるかもしれないという夜に、たいした目的も持たずにそこかしこと街をぶらついているダメ男のお話。北区が滅亡するかもという事態に大した危機感も感じず、コンビニ、本屋、風俗といったありきたりな日常を消費する主人公。その希薄なリアリティーや起伏のない生活感が何とも現代的でおもしろいです。 ただ、だらだらと続いてきた物語が、ラストにほんの少しだけ体温を上げます。SM嬢と交わりながら眺める宇宙人の攻撃。性交も地球の一大事も、彼らにとってはフラットな関係なのでしょう。 同時収録されている「ウンコに代わる次世代排泄物ファナモ」もなかなかの傑作でした。身だしなみを整えることに、想像を絶するほど神経を使う完璧主義者の男を彼氏に持った女性の話。ドライブ中、その彼が苦痛の表情を微塵も見せず、極限までウンコを我慢する姿に、彼女は神々しさを感じ、惜しみない愛情を覚える。 何とも人を食ったような話ですが、そのシュールさが絶妙。場面の描写や語り口も、人を小馬鹿にしていて小気味がいいです。「なんか定食食べたい」なんてくだりも、そうそうって感じ(笑) 低俗な話が嫌いでなければ結構オススメです。
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