本書は、カウンセリング心理学の分野の大家でいらっしゃる著者が、
恋愛について、主として論理療法と交流分析、精神分析の考え方を
応用して分析したものである。
本書の構成としては、8章構成になっており、扱われている内容は、
異性とのつき合い方から、恋愛への一歩を築くためにすること、恋愛
と性との関係、別れ、恋愛と結婚の違い、結婚生活という現実にまで
及んでおり、幅広い。
具体的には、恋愛は感情だけでなく、心の中に文章記述(思考)を
持つこと、恋愛に日常生活のすべてが支配されないようにすること、
対等な関係でお互いに成長し合える関係を築くこと、「ギブ・アンド・
テイク」の関係を築くこと、自己受容の思想を持つこと、「〜ねば
ならない」といった思考(イラショナル・ビリーフ)を減らすこと、
結婚は恋愛の形態とは全く異なること等々が、時代とともに変遷する
男女の役割観や恋愛観等も踏まえながら、分析的に書かれている。
文章明晰で分かりやすく、感情的側面だけでなく、論理的、分析的に
恋愛について知りたい方には一読をおすすめします。