この画集、実は主要画材がアクリルガッシュとカラーインクに分かれていたりするんです。(モノクロイラストは例外として。)
カラーインクのイラストは、描線の密度が物凄くて、葉脈や服のしわなどが細かく描かれています。それを、カラーインクのクリアな色彩で生かしてあります。
対して、アクリルガッシュで描かれたイラストは、描線がすっきりしたぶん、色塗りでの重圧感が増して、カラーインクの軽い色彩から、アクリルガッシュの重みのある色彩になりました。
そして、これはモノクロ画にもいえる事なのですが、
笠井さんのイラストは、一瞬「なんじゃこりゃ!?」という感じになるのですよ。そして、絵をじっと見ていくうちにその中にある深い人間の情念や、絵の中にある背景が見えていくのですよ。
そんな謎解きをしていくうちに漂ってくる不思議な妖しさのあるこの画集を、是非お手にとって見ては?