他のレビューにもありますが…「恋姫無双」に登場する各陣営の武将(そー
でない人も若干名)を個別に取り上げ、原作の『三国志』の人物と比較して
の説明を入れた本。絵的には開発用の設定画、ゲーム中の画像、SDキャラ
(正直あまり可愛くない)で、これまでにも何度と無く使われてきた画像を
何の捻りもなく使いまわしているだけ。もちろん描きおろしとかの新画像は
皆無。各員の説明はそれなりで文章自体はけっこう楽しめるし「恋姫」が三
国志初体験の人ならばこの本を取っ掛かりとして「三国志」を学ぶには役に
立つかも知れないのだが…
いかんせん「萌将伝」が発売されて一年近く、すでにアニメ等メディア展開
も収束しつつある今にわざわざ(しかも高価な装丁で)出す意味が全く無い。
少なくとも「真・恋姫無双」あたりの発売と同時であればまあ、評価も出来
ただろうが、さすがに時期を逸した感が否めない。
また、武将の名前の漢字が「現在のパソコンOSで使用されている漢字コー
ドの限界で表示できない文字がある」ためにやむなく一部の武将に漢字コー
ドの中で近い漢字を使っている、ということをきちんと明示せずに『正しい
表記はこうこうである』とだけ書くのは当の武将の名がどうなのか、という
混乱のもとであると同時に製作者の間違いであるとも取れてしまい、読者と
して気分が悪いと同時に礼節を欠いたように思える、というのは書いておか
ねばなるまい。
つまるところ原作の「三国志」を読んでる人にも、ゲームをプレイしている
人にも目新しい物が全く無い本で、それを3000円近い高額で売るという
のは明らかに暴利だ。
せめて書き下ろしでのイラストや短編シナリオでもあればなあ。そうそう、
「萌将伝」の追加シナリオディスクでも付いてればかなり評価も上がるかと。