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恋人たちの森 (新潮文庫)
 
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恋人たちの森 (新潮文庫) [文庫]

森 茉莉
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

愛される少年。愛する男。男同士を嫉妬しながら少年を母のように抱く少女。そして、恋人を美少年の魅力から取り戻そうとする黄昏の女の破滅的な情炎。頽廃と純真の綾なす官能の世界を、言葉の贅を尽して描く表題作。愛する少年を奪われる前に殺し、自らも息絶えた男の鮮烈な最期。禁じられた恋の光輝と悲傷を雪の武蔵野に綴る『枯葉の寝床』など、鬼才のロマン全4編を収録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

森 茉莉
1903‐1987。東京千駄木生れ。森鴎外と二度目の妻志げの長女。生来病弱だったため、特に父の溺愛をうけて成長した。さらに20代での二度の離婚経験、初婚時代の滞仏体験を経て、幻想的な芸術世界を艶美繊細に築きあげる文学的資質が開花した。50歳を過ぎて父の回想記『父の帽子』(1957、日本エッセイスト・クラブ賞)で評価を得、その後は独自の創作を展開した。主著は『恋人たちの森』(田村俊子賞)、『甘い蜜の部屋』(泉鏡花賞)等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 373ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1975/04)
  • ISBN-10: 4101174016
  • ISBN-13: 978-4101174013
  • 発売日: 1975/04
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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21 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
4編中3編が同性愛ものですが、別に「ゲイ」という部分に重きはなく、
とんでもなく綺麗で贅沢で現実離れした、惑溺しそうな恋愛小説集です。
森茉莉の耽美ものは、好き嫌いが激しく別れるかもしれません。
句読点の打ち方や漢字の使い方が独特で、そこも好みの別れるところでしょうが
ちょっと真似したくなるような魅力があります。字面の美しさはこの作者ならではです。
また、この人は自他共に認めるすごい食いしん坊だったらしく、食べ物の描写が
上手でそこも魅力です。美男の主人公がレストランで恋人の美少年のためにあつらえたメニューが
「鶏の清肉汁(コンソメ)と冷肉(コオルドビーフ)にちさのサラドゥ、
乾葡萄入りの温かいプディングに、果物と珈琲」・・・何でもないようで、すごく美味しそうでしょう?
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19 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 針男
形式:文庫
思春期に読んだならいざ知らず、エエ年こいての初読は、かなり辛いものがありました。

子供に、騎士と書いて「ナイト」と読ませるヘンな名づけする人には違和感無いのかもしれませんが、「それでパウロと読ませるか〜」みたいなルビのオンパレード、西洋への憧れが、痛かった。けれど、ボーイズ系嫌いの私でも読み進むことのできる、不思議な力がある。

考えてみたら、作者を「マリイ」などと呼んで西洋かぶれにしたのは、鴎外その人。森茉莉はそんな父親に育てられたので、こういう世界が自然だったのでしょうね。
後日、初版を手に入れて再読してみると、「いたたたたた」に映った世界があら不思議、重厚な耽美世界に変化していました。思想性も物語性もくそくらえな徹底的趣味耽溺。東京なのに、おパリなたたずまいの街。どなたかも書いておられましたが、とりわけ、食べ物へのこだわりは相当なもの。かなり不思議な世界です。

個人的には、森の好む(?)美少年の描写が、カマっぽいのが好みに合いませんでしたが、エロティシズムとは程遠い、昨今の身も蓋もないエロ描写と一線を画しているのは事実です。
乳首の周囲を「乳暈」と呼ぶのは医学書からの直訳で、比較的新しい「日本語」だったそうです。本作品もこの単語が使われています。医者を父に持つハイカラな森茉莉らしいような。どうでもいい話ですが。

三島などもそうですが、現代仮名遣いはフラットで趣に乏しい。できれば旧かな遣いのものをおすすめしたいので星は3つです。
このレビューは参考になりましたか?
14 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
美しい表現 2003/8/8
形式:文庫
森茉莉自身の美に対する感性に、とにかく感心してしまいます。

そして、なんといっても魅力的なのは登場人物です。
知らない間に恋人以外の危険な男に魅かれる少年、愛しい人を他人に獲られてしまう前に自ら命を絶つ男、などなど・・・。

独特な雰囲気を是非味わってください。

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