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恋ほおずき (中公文庫)
 
 

恋ほおずき (中公文庫) [文庫]

諸田 玲子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

浅草田原町の女医者。恋の痛みを癒すため、時には堕胎を施すこともある彼女は、あろうことか女医者を取り締まる同心との恋に落ちてしまう。〈解説〉縄田一男

内容(「BOOK」データベースより)

江戸は浅草田原町。恋の痛みをいやしてくれる若き「女医者」がいた。自身も切ない過去を抱える女医は、叶わぬ恋に落ちてしまう。あろうことか、子堕ろしを取り締まる同心と…。連作時代長篇。

登録情報

  • 文庫: 334ページ
  • 出版社: 中央公論新社; 初版 (2006/7/25)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4122047102
  • ISBN-13: 978-4122047105
  • 発売日: 2006/7/25
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 332,070位 (本のベストセラーを見る)
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By maysuke
形式:単行本
この本は堕胎がテーマのひとつですが、主人公江与と同心津田の恋、岡っ引き梅蔵親分の下手な俳句、町中で起きる事件、江与の家の奉公人夫婦の人情味等を上手く配置して、下手をすれば重く暗く説教くさくなる話を、そうはさせず、読ませる作品に仕上がっています。私は面白さに一気に読んでしまいました。

信念を持って江与は女医者(堕胎医)を営みますが、訪れる女性たちの事情やことの顛末等を通じて、自分のしていることは正しいのかを常に逡巡し悩みます。そして最後に江与は「たとえ答えが出ず、迷いのまま終わっても、目をそむけず真摯に心に問うて見なくてはいけない」と悟ります。

この本のもうひとつのテーマは恋。ほおずきは、実は紙風船のようで愛らしいが、根っこは煎じれば堕胎薬に。恋はほずきと似ている。夢と現実は表裏。その「夢と現実の両方を呑む」と津田は江与に語ります。江与と津田は相思相愛になったものの、津田は実は妻子持ちなのです。

「目をそむけずに真摯に心に問う」という江与の言葉が最後に胸に沁みる、なかなかの秀作だと思います。
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8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
自分の過去を引きずりつつも信念を持って中条流の医者(堕胎医)を営んで生きている主人公江与。
今は簡単に出来る(?)中絶も当時はご法度的なものであった。
さまざまな宿命を背負って生きる女性たちがもの悲しいけど健気である点が強調されてるような気がする。
それは江与がその女性たちの悲しさを一人で背負って生きているような気がするからだ。

気がかりでページをめくる手が離せない一冊であるが、めくるごとに江与に対しての共感を深めることが出来る。
悩みに悩みぬいて中条流の医者(堕胎医)を始めた過去が露わになってくるからだ。

結論的には主人公も堕胎に賛成してるわけではないし反対してるわけでもない。

でも掲載雑誌が女性誌だった点をも考慮に入れると、現代に相通じる問!題を通して現代の自由さを認識させつつも命の大切さを投げかけているのだと思う。

女性の苦しみと幸せは表裏一体だということを強く感じずにいられない。
我々現代人が忘れがちな倫理観を思い起こさせてくれる点はこの作品の価値をより高いものとしている。

堕胎の話と並行して恋愛物としても楽しめるのが凄い所であるが、恋の結末も含めて女性の読まれた意見を聞きたいと強く感じた。

果たして、清之助との運命の出会いはどうなるのでしょうか。
実らない恋ほど熱くさせてくれるから・・・

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3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
本作が諸田作品初ならば、おすすめできない。エンターテイメントとして書ききれていないし、人物描写の深みもない。市井の時代小説好きで、なおかつ諸田女史のファン、彼女の描く女性像が好きというならば星4つにもなろうか。諸田女史は他に秀逸なエンターテイメントを創作しているので、ぜひそちらを読んでほしい。諸田ファンながらも、いえ、だからこその辛め評価です。
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