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恋の門 (5) (ビームコミックス)
 
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恋の門 (5) (ビームコミックス) [コミック]

羽生生 純
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)

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自称「漫画芸術家」男とコスプレイヤーOLの怒濤(どとう)の恋愛サバイバル。人一倍自尊心の強いオタク気質同士の2人の恋は、一見キワモノ的に見えるかもしれないが、ここに描かれているのは、あまりにも純粋な自分の宝物を心に抱えてしまった、愛すべき人間同士のまっすぐで不器用な純愛である。

お互いに相手の大切にしているこだわり(男は石で作った漫画芸術、女はコスプレ&同人誌)をまったく理解しあっていない、というところから始まった恋が、順風満帆に進むかといえば、もちろんそんなわけがない。負い目、打算、思いやり、慰め、疑心暗鬼、しっと、焦燥、怒りなどあらゆる感情が、周囲の視線、嘲笑、経済状況などと一緒に次々と2人に襲いかかる。いたわりや愛情とともに、無意識下に潜む主導権を握りたいというエゴ、自己欺瞞(ぎまん)、迷い。ひょんなことからスイッチが入る痴話ゲンカの鬼気迫るすごさと、ぎこちなくも優しい歩み寄り。

そこには、どうにかしたいけど、どうしたらいいんだろう?と繰り返し悩む純情な2人の、おかしさやせつなさ、危なさが見事に浮き彫りとなっている。とてつもなく濃密に、生々しく。そして著者、羽生生の荒くドロドロだが常に切れ味のある稀有な画風が、数々の強烈なシーンのインパクトを倍増させる。

他人と恋愛し、同棲することによって、必然的に発生するすべてがこの物語に凝縮されている。当たり前のことを当たり前じゃないやり方で描ききった、迫真のラブストーリー。いびつだが、確かに輝く、愛のかたち。(横山雅啓)

出版社/著者からの内容紹介

熱狂的ファン急増中!! 現代に生きるすべての恋する者必見の比類なき愛の物語、ついに完結!! 嗜好も価値観も乗り越えた四畳半での同棲生活を引き裂く非情な罠。自我が崩壊した女は男に別れを告げるが…? 多くのクリエイターが絶賛する、稀代の純愛物語であり、平成13年度文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選ばれた、感動のラブストーリー最終巻!

登録情報

  • コミック: 218ページ
  • 出版社: エンターブレイン (2002/01)
  • ISBN-10: 4757707258
  • ISBN-13: 978-4757707252
  • 発売日: 2002/01
  • 商品の寸法: 21 x 14.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
とてもよい 2004/11/26
By mof
形式:コミック
~友人にオークションで売るように頼まれて渡された5冊の本。出品の手続きを済ませてからページをめくることにした。よしもとよしともの『青い車』といい、最近映画化される漫画にはつくづく揺さぶられるものがある。

芸術に人生をかけた門と、コスプレや同人誌といったいわゆるオタクの世界に生きる恋乃。世間からかけ離れた二人の共通点は漫画である。し~~かし実際には共通点というに乏しく、ふたりそれぞれの世界は異質なものだ。相手の世界と自分の世界、そこで生じる衝突や理解は、恋愛によくある平凡な場面と言える。そんなふたりの世界を模索している間にも、(社会とも現実とも呼べる)お互いの世界の外側で、さまざまな出来事が起きる。ふたりはすべてを解決できないまま、葛藤し、苦悩し、その答えを探す~~ことになる。

恋乃と門という個人、その外側にあるオタクや芸術という文化、そしてまたその外側にある社会。自分の世界をいかに保ちながら、社会や現実を受け入れるのか。二つの石の間にスキマできてこそ、見える景色があるんだろう。すごく普遍的なテーマでありながら、その作風も伴って、気持ちよく描けていると思う。

とりあえず出品を取りやめて、~~自分の本棚に加えることにした。~

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