久々にじーんとくる、読み応えのある作品に巡り合えました。
海を見つめている喪服姿の男性に何気なく声をかけたサーファーの青年。
喪服姿の男性が、ぽつりと語りだした話とは、彼の高校時代のあまりにも切なく、悲しい思い出。
もう、あの頃に戻れはしないと分かっていても、本当は取りたかったあの手・・・
これからきっと、二人は寄り添っていくのかなと、これから始まりそうな恋に温かさが胸に広がるような、じーんとくるステキな話でした。
表題作の他、幼なじみから付き合っている彼を紹介されたことで、自分の中の想いに初めて気づくちょっと切ないストーリー、苦しい三角関係を描いたリーマンもの、思わず勢いで告白してしまった同級生同士のきゅんとくるストーリー、ヘタレ弁当屋さんとツンデレ高校生、何でも言うことを聞く彼の想いのその訳にぐっとくるストーリーが収録されていますが、どれが一番好きだと選べないぐらいの作品集です。
どのストーリーもどちらかというと地味目で、これから何かが始まりそうな恋を描いた感じですが、不思議と物足りなさはありません。
描き下ろしでは、ヘタレ弁当屋さんとツンデレ高校生の後日談が収録されていますが、桃山先生にしては珍しく、ちょっとしたエロさもありです(笑)