日常生活や夫婦に疲れたり、自分の人生をふと思い直したりする世代になった人たちには、男女を問わず、思わずに「ある、ある・・・こんな機会・・・」と感じるシーンをキッカケに、微妙な男と女の関係が物語られる大人の一編です。
結婚してしまえば、その相手との生活に縛られて、もう恋することなど許されないのか?今の世相は決してそんなことでは語れない。
右を見ても左を見ても、もう離婚は特別なものではなくなってしまった。愛を感じられなくなったパートナーと暮らすよりも、今、本当に心許しあえて必要とし合える相手を選んで何が悪いのか?
このフィルムを観た人は、本当の自分の気持ちを表すその答えを出せるでしょうか?
ロバート・デ・ニーロが、彼の妻に友人の離婚を伝える。
「あいつが離婚するんだ。もう愛を感じられないらしい・・・」
その言葉への妻の反応が、ひょっとするとこの映画のすべてではないかと思えるほどに僕の記憶に残る。
「愛?そんなもの今さらどこにあるの?」
それぞれに家庭を持つ男と女の、せつない恋の物語です。
求め合いながら、一線を越えられないままに抱擁とキスを繰り返す二人の指に、互いを束縛する現実を示すように結婚指輪が光っていたのが切ない。
メリル・ストリープがこんなに美しい女優だったなんて、この映画で初めて気付きました。