そして、アクセルとブレーキを同時に踏むような感情に否応なしに流されていってしまうのがカツラーの現実である。本書では、『カツラーの秘密』 にて自らもカツラーであることをカミングアウトした著者によって、世のカツラーたちの恋愛や結婚が赤裸々に描かれている。
カツラであることが言い出せず、山手線の中で大粒の涙を流したり、怖くないジェットコースターを怖がったり、彼女と旅行に行っても部屋のトイレでそそくさと頭を洗ったりと、カツラーであるが故の悩みは、滑稽と悲哀が表裏一体となった深いものだ。中には結婚してからも隠し続けている男たちもいる。周囲はとっくに気づいていて、逆に気を使っている状態だが、それでも言い出せないカツラーたちの心の奥底には何があるのだろうか。
そのほかにもカツラーの不倫やジゴロカツラーまでを、本人や妻、恋人の証言から多角的に掘り下げる。そして最終章では女性たちの本音を採り上げている。「ハゲは別にイヤじゃない」は果たして本当か。複数の女性の話を元に検証する。
「なぜハゲはそんなに恥ずかしいのか?」という問いに対し、簡単に答えを出せる人はいないだろう。頭髪の悩みは結局自分にしかわからない極めて個人的な悩みである。本書は、そんなカツラーたちの孤独な戦いに、一筋の光を投げかけている。(大脇太一)
登録情報
|
この商品にタグをつける(詳細)タグは、商品との関連性が非常に強いキーワードまたはラベルのようなものです。
タグにより、すべてのお客様がお気に入りの商品の整理と確認を行うことができます。 ※タグは初期設定で公開になっています。詳しくはこちら |
このシリーズを読んだのはこの本が初めてでしたが、他の2冊も
是非読んでみたいという気持ちになりました。
家族で楽しく読んでいます(^o^)